将棋の竜王戦1組ランキング戦が3月3日に行われ、羽生善治九段(52)が久保利明九段(47)に102手で勝利した。途中、劣勢に追い込まれた羽生九段だったが、難解な局面で後頭部の髪の毛がクルンと立ち上がり“アンテナ化”。ABEMAの視聴者からは「見事なアンテナですこと…」「キレイに立ちましたw」「キター!」と大量のコメントが上がっていた。
2000年代に数々のタイトル戦を戦った往年の対決。昨年7月以来の対戦では、久保九段の先手で「三間飛車」の出だしとなった。羽生九段は「序盤からあまり見たことのない形になってしまったので手探りだった。囲いが不十分な形で戦いになってしまったので、ちょっと悪いかなと思いながら指していた」。難解な中盤戦では、攻勢に出た振り飛車ペースに。久保九段がじりじりと後手陣にプレッシャーをかけ、リードを拡大させていった。
終盤戦、久保九段が桂馬を成って強く踏み込むと、羽生九段は両手を頭部に当てて考慮。すると、頭頂部の髪が一房、クルンと逆立った。解説中だった中村七段もこの“異変”を見逃さない。「あ、アンテナが立ちましたよ。これは最善手を受信しているのでしょうか?」とすかさずコメント。ともに出演している中村七段の弟弟子の杉本和陽五段(31)も「これは見事ですね。ここの1/2(の選択結果)は大事そうですもんね…」と合いの手を入れていた。
勝利を呼ぶ吉兆!?と視聴者も大興奮。「通信中」「絵に描いたようなピコーン」「最善手を受信ワロタw」「かわえええ」「キレイに立ちましたw」「キター!」「将棋星からビビっと電波が」と大量のコメントが押し寄せた。
難易度の高い選択が迫られているところで“アンテナ”が呼び水となったか、その後いったん受けに回り、冷静に立て直すと逆転に成功。一瞬の潮流を見極めた羽生九段が、最後は攻勢に出る柔軟な指し回しで勝利。見ごたえ充分の一局でファンを魅了していた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)






