将棋の棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局は3月5日、渡辺明棋王(名人、38)と挑戦者の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が現在対局中だ。シリーズは藤井竜王の2連勝。本局で藤井竜王が勝利した場合、史上最年少で六冠王が誕生することとなる。大注目の第3局は、藤井竜王の先手で「角換わり」の戦型になった。
渡辺棋王の11連覇か、藤井竜王の初奪取&六冠王誕生か。大注目のシリーズは勝負所の第3局が行われている。これまでに、藤井竜王がスタートダッシュを決めて2連勝。早くも奪取に王手をかけている。本局は、藤井竜王の先手で「角換わり」の戦型に。序盤は速いペースで進行し、昼食休憩までに67手進んだ。
ABEMAの中継には、第31期(2005年度)棋王の森内俊之九段(52)が出演。「藤井竜王は穏やかに指すこともできたと思うが、歩を伸ばして攻めかかる意思を示し、午前ながら決断の手が出た。ここからは激しくなると思うので、見逃せない展開になる」と話した。
さらに、「激しいし、前例が少ない。ここからは自力で考え抜いていかないといけないので、かなり高度で難解な応酬が予想される。見慣れない配置で、過去に考えて蓄積してきたものが活きづらいので、持ち時間が必要な将棋だと思う」とコメント。「形としては先手が良いが、後手は歩得になっているので、じっくりした展開になれば駒得が活きてくると思う」と見解を語った。
持ち時間は各4時間、本局の先手は藤井竜王。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
渡辺明名人 小さな点心
藤井聡太竜王 海の幸重
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲藤井聡太竜王 3時間20分(消費40分)
△渡辺明名人 2時間24分(消費1時間36分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)