【侍ジャパン強化試合】日本代表-阪神(3月6日/京セラドーム大阪)
3大会ぶりの世界一奪還へ、ついに世界的スター選手が出場だ。エンゼルス・大谷翔平投手が「3番・DH」でスタメン出場。国内では実に1974日ぶりの出場となる中、大注目となった第1打席には、強化試合ながら球場は騒然となるほどの盛り上がりぶり。改めてその人気の高さを証明してみせた。
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を獲得した侍ジャパンで、かつてイチローが東京ドームでの開幕戦で、無数のフラッシュを浴びたことを思い起こさせるほどの盛り上がりだ。アナウンスで名前が呼ばれただけで、スタンドのファンからは大歓声。パドレス・ダルビッシュ有投手を除き、NPB組だけで戦ってきた試合でも、各選手には大きな歓声が寄せられていたが、やはりケタが違った。MLBで2021年に9勝・46本塁打でア・リーグMVPを獲得、2022年には104年ぶりとなる2ケタ勝利・2ケタ本塁打など「投打二刀流」として世界の野球ファンたちの胸を踊らせた伝説級の選手が、約5年半ぶりに生で見られたとあっては、興奮するのも無理はない。
試合出場前の“パフォーマンス”も効果抜群だった。4日の中日戦の前には、珍しく試合前の打撃練習に登場し、27スイングしてスタンドインは9本。さらにはライト5階席に届く推定160メートル弾を放ち、ファンに向かって大きく両手を挙げるおまけつき。ファンだけではなく選手、関係者たちも「見たことがない」と目を丸くし、笑顔で手を振る様子に、あっという間に虜になった。
侍ジャパンとして本戦開幕は9日の中国戦。帰国前の1日にはオープン戦でアスレチックス相手に2回1/3を無安打無失点2四球2奪三振と好投。投手としても、侍ジャパンでの先発に備えて順調に仕上げてきた。残り日数を考えれば、ここから実戦には投げず本番に突入する見込みだが。屈強なメジャーの打者たちを相手にしてきた大谷だけに、本人の状態さえ上がっていれば何の心配もない。
当初はありえないと言われてきた二刀流を日本で、アメリカで成功させてきた世界の大谷。本戦に入れば打席に入り、マウントに立つ度に、この日を上回る大歓声が降り注ぐ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
侍ジャパン強化試合
ABEMA テレビ朝日系列にて生中継
2.25(土) VS ソフトバンク
3.3(金) VS 中日
3.6(月) VS 阪神