中村太地七段、初のA級昇級なるか レジェンド羽生善治九段との最終局開始/将棋・順位戦B級1組
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 将棋の順位戦B級1組最終13回戦が3月9日に行われ、羽生善治九段(52)と中村太地七段(34)が午前10時から対局を開始した。羽生九段はこれまでに5勝6敗で残留を決めており、中村七段は9勝2敗で単独首位に立つ。中村七段は“レジェンド”との一局を制し、初のA級昇級を決めることができるか。

【中継】中村七段、初のA級昇級なるか

 羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:34期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の通算99期で、永世称号がある7つのタイトル全てで資格を保持している。一般棋戦の優勝回数も45回で最多を誇る。七冠独占、永世七冠など数々の大記録を打ち立て、現在は前人未到のタイトル100期をかけて、王将戦七番勝負で藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)に挑戦している。

 中村七段は、2006年4月に四段昇段。竜王戦4組、順位戦B級1組。2011年に勝率一位賞、2012年に敢闘賞と連勝賞、2013年には名局賞を受賞。2017年度の第65期王座戦で羽生王座(当時)を3勝1敗で破り、初のタイトルを獲得した。今期は6期在籍したB級2組から昇級を果たしB級1組に。勢いそのままに星を集め、1期抜けで初のA級昇級を目指す。

 両者の過去の対戦成績は、3つのタイトル戦を含む15局で、羽生九段の10勝5敗。直近の対戦は2019年5月の王位リーグ3回戦で、羽生九段が勝利している。

 今期B級1組9勝2敗で単独首位の中村七段は、8勝3敗の佐々木勇気七段(28)、澤田真吾七段(31)と昇級争いを行っており、勝てば堂々の首位でA級への昇級が決まる大一番となっている。敗れた場合も、佐々木七段か澤田七段のどちらかが敗れると昇級決定となるが、ここは白星でステップアップを飾りたいところだ。
 
  本局の持ち時間は各6時間で、先手は羽生九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第81期 順位戦 B級1組 13回戦 羽生善治九段 対 中村太地七段
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