【WBC・1次ラウンド プールB】日本代表−中国(3月9日/東京ドーム)

 エンゼルス・大谷翔平投手が第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド初戦となる中国戦に「3番・投手」でスタメン出場。160キロ超の速球に得意のスライダーで、相手打線を封じ込める圧巻のピッチングを見せた。

 この日はスライダーのキレが抜群だった。侍ジャパンのWBC開幕投手として先発マウンドに上がった大谷は、立ち上がりから安定した投球を見せる。先頭のリャン・ペイから空振り三振を奪うと、1回を三者凡退に。そして2回は1回から決まっていたスライダーをさらに多投する。4番のチェン・チェンはスライダーを引っ掛けさせてファーストゴロ。5番レイ・チャンに対しては3球目に球速160キロを記録すると、4球目は内角から鋭く曲がるスライダー。これにチャンのバットはピクリとも動かず、見逃し三振に打ち取った。

 続く打者もスライダーを続け空振り三振を奪った大谷に対し、SNS上では「あんな意味わからんスライダーきたらむり」「ゲームみたいなスライダー」「大谷のスライダーエグいって」「スライダーにくるっくるじゃねえか」と驚きの大合唱。「日本じゃ絶対見れないレベル」とする声もあった。ストレートや2シームが球速160キロ近く出ていることもあり、「ほんで159キロのツーシームでしょ」「緩急ありすぎてやば」と速球とのコンビネーションに舌を巻く声も多かった。

 大谷のスライダーは昨季MLBでも一級品と評価されていた。初めて見る中国打線がまったく対応できなかったのも無理はないだろう。 
(C)Getty Images

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