2023年4月から1期が放送されたアニメ『【推しの子】(おしのこ)』は、アイドルや演劇などをテーマに、芸能界を新しい切り口で描いた作品。原作は、漫画家の赤坂アカ(あかさか アカ)氏と横槍メンゴ(よこやり メンゴ)氏がタッグを組んで連載している同名漫画です。
▶アクアの目から星が消える 21話
▶アクアが切望した「アイが死ななかった世界」 20話
▶天才役者がアイを再現、アクアが骨抜きに 7話
産婦人科医として働くアイドル好きの主人公のもとに、妊娠した推しのアイドルが診察にきたことで物語が動き出します。芸能界を舞台にしながらも、サスペンスやファンタジー要素を盛り込んだ作品です。2期は2024年7月3日より放送されています。
この記事では、TVアニメ『【推しの子】』のオープニングテーマやエンディングテーマなどの主題歌や挿入歌の情報をまとめています。
目次
- アニメ『【推しの子】』とは?人気漫画家がタッグを組んだ話題作!
- アニメ『【推しの子】』2期オープニング主題歌「ファタール」
- 2期オープニング主題歌の歌手・GEMNとは?
- アニメ『【推しの子】』2期エンディング主題歌「Burning」
- 2期エンディング主題歌の歌手・羊文学とは?
- アニメ『【推しの子】』1期オープニング主題歌「アイドル」
- 1期オープニング主題歌の歌手・YOASOBIとは?
- アニメ『【推しの子】』1期エンディング主題歌「メフィスト」
- 1期エンディング主題歌の歌手・女王蜂(じょおうばち)とは?
- 第1話挿入歌「サイン はB -アイ Solo Ver.- 」「STAR☆T☆RAIN -アイ Solo Ver.-」「HEART's♡KISS -アイ Solo Ver.-」
- 第1話挿入歌の歌手・B小町 アイ(CV:高橋李依)とは?
- 第5話挿入歌「ぴえヨンブートダンス」
- 第5話挿入歌の歌手・ぴえヨン(CV:村田太志)とは?
- 第9話挿入歌「ピーマン体操」「Full moon…!」
- 第9話挿入歌の歌手・有馬かな(CV:潘めぐみ)とは?
- 第11話挿入歌「STAR☆T☆RAIN -New Arrange Ver.-」「サインはB -New Arrange Ver.-」
- 第11話挿入歌の歌手・B小町 ルビー(CV:伊駒ゆりえ)、有馬かな(CV:潘めぐみ)、MEMちょ(CV:大久保瑠美)とは?
- アニメ『【推しの子】』1期で使用された挿入歌がキャラソンCDに収録
- 2期では新しいキャラソンもある?
- アニメ『【推しの子】』主題歌まとめ
アニメ『【推しの子】』とは?人気漫画家がタッグを組んだ話題作!
産婦人科医として働くゴローは、アイドルグループ「B小町」の絶対的エースであるアイを応援していました。ある日、アイの活動休止が発表されて落ち込んでいたゴローでしたが、初診察に来た妊婦がアイだと判明します。推しのアイドルが妊娠していることを知ったゴローは、子供ができたことを公表せずにアイドルを続けると言うアイの力になることを決めます。しかし、アイの妊娠によってゴローは大きな事件に巻き込まれることなります。
原作は「週刊ヤングジャンプ」で連載されている同名漫画です。『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の赤坂アカ氏が原作と『クズの本懐』の横槍メンゴ氏がタッグを組んで連載していることでも話題を集め、「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門では1位を獲得しています。Webマンガ配信サービス「少年ジャンプ+」にも掲載されていて、「週刊ヤングジャンプ」の掲載から1週遅れで無料で読むことも可能です。
アニメ『【推しの子】』2期オープニング主題歌「ファタール」
2期OP主題歌は中島健人(なかじま けんと)さんとキタニタツヤさんのユニット・GEMN(ジェム)が歌う「ファタール」です。「ファタール」についてキタニタツヤさんは、「「ファタール」は、人生を狂わせてくれたものへのラブソングとして作りました。楽しんでいただけますように!」とコメントしました。
中島さんは「キタニタツヤさんとお互いの人生の歴史を開示しあった時に、共鳴する部分がとても多かった。2人でこの曲を創り上げられたこと、"GEMN"の誕生を誇りに思う」と綴っています。
なお「ファタール(fatale)」は「運命的な」「宿命的な」「致命的な」といった意味を持つフランス語です。「ファタール」の歌詞の中でも「運命的」「致命的」「必然的」というワードが使用されています。
2期オープニング主題歌の歌手・GEMNとは?
GEMNは、アイドルグループ・Sexy Zone(セクシーゾーン)のメンバーだった中島健人さんと、シンガーソングライターのキタニタツヤさんの2人で結成された特別ユニットです。
2024年5月26日に『【推しの子】』2期OP主題歌のアーティストがGEMNだと発表された際には、謎のアーティストとして詳細は明かされていませんでしたが、2024年6月30日に中島さんとキタニさんによるユニットであることが発表されました。
なおユニット名についてアーティスト公式サイトに言及はありませんが、ジェム(gem)は「宝石」の意味であることから、アクアマリン(アクア)・ルビーにちなんだネーミングではないかと推察されます。
あわせてネット上では、双子座の意味である英語「Gemini」から「i」を取った、すなわち双子(アクアとルビー)がアイを失った……という意味も含まれているのではという考察も見られました。
中島健人さんとは?
中島さんは、2009年にアイドルグループ・B.I.Shadowのメンバーとして、中山優馬 w/B.I.Shadowの楽曲「悪魔な恋/NYC」をリリース。2011年からSexy Zoneのメンバーとして活動し、2024年3月でグループを卒業しました。
アイドル活動だけでなく、俳優としてドラマや映画など数多くの作品に出演。『銀の匙 Silver Spoon』『心が叫びたがってるんだ。』『ニセコイ』などの漫画・アニメ作品の実写版映画で主演を演じています。
キタニタツヤさんとは?
キタニさんは、東京大学在学中の2014年頃から「こんにちは谷田さん」名義でボーカロイド楽曲を制作するボカロPとして活動していました。
2017年からは、シンガーソングライターとして活動しながら、アーティストへの楽曲提供なども行っています。2023年には「NHK紅白歌合戦」に出場しました。
キタニさんが歌唱したアニメタイアップ曲としては、『BLEACH 千年血戦篇』のOP曲「スカー」、『呪術廻戦』2期「懐玉・玉折」のOP曲「青のすみか」、『戦隊大失格』OP曲「次回予告」などがあります。
アニメ『【推しの子】』2期エンディング主題歌「Burning」
『【推しの子】』2期のエンディング主題歌は、オルタナティブロックバンド・羊文学(ひつじぶんがく)が歌う「Burning(バーニング)」です。ボーカル&ギターの塩塚モエカ(しおつか モエカ)さんは、「Burning」はアクアをはじめとする『【推しの子】』の登場キャラクターの気持ちを何度も読み込んで作った曲だとコメントしています。
「Burning」は『【推しの子】』2期の放送が開始される2024年7月3日にリリースされました。
2期エンディング主題歌の歌手・羊文学とは?
羊文学はボーカル・ギターの塩塚モエカさん、ベースの河西ゆりか(かさい ゆりか)さん、ドラムのフクダヒロアさんの3人からなるオルタナティブロックバンドです。2020年8月にメジャーデビュー。2022年にリリースされたアルバム「our hope」は「第15回CDショップ大賞2023」で大賞<青>を受賞しました。
2024年3月には初のアジアツアーを開催し、ソウル、中国大陸、台北、バンコクで全7公演をソールドアウトで完走。2024年4月に開催された横浜アリーナ単独公演のチケットは、発売開始直後3分で即完するなど、国内外で人気を集めています。
羊文学が手掛けたアニメタイアップとしては、『岬のマヨイガ』の主題歌「マヨイガ」、『呪術廻戦』2期「渋谷事変」のED曲「more than words」があります。
「more than words」はヒット曲となり、YouTubeで公開されたMVは2800万再生を突破。一発撮りのパフォーマンスを配信するYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でも披露され、790万再生を超えています。
アニメ『【推しの子】』1期オープニング主題歌「アイドル」
アニメ『【推しの子】』1期のオープニング曲は、2人組の音楽ユニットYOASOBIの「アイドル」です。
YOASOBIは「小説を音楽にするユニット」というコンセプトで活動していて、すべての楽曲には原作となった小説が存在します。オープニング曲の「アイドル」は、『【推しの子】』の原作者の赤坂アカ氏が書き下ろした小説「45510」が元になって制作されました。なおこの小説は2023年4月13日より、期間限定で全編特別公開されています。
YOASOBIのコンポーザーのAyaseさんは、アニメ化する前から漫画『【推しの子】』のファンで、『【推しの子】』を読んでインスピレーションが湧くと楽曲を作っていたそうです。オープニング曲の「アイドル」は赤坂氏の小説「45510」を元にしながらも、インスピレーションを受けて作った曲なども織り交ぜて作曲したことを明かしています。
YOASOBIのボーカルを務めるikuraさんは「アイドル」の聞きどころは本格ラップで、劇中の登場キャラクターのアイになりきって歌っているとコメントしています。
また2023年4月13日、第1話放送後に「アイドル」のミュージックビデオが公開されました。動画では、TVアニメのアニメーションチームがMVのためだけに制作した映像を鑑賞することができます
1期オープニング主題歌の歌手・YOASOBIとは?
YOASOBIは、コンポーザーのAyaseさんとボーカルのikuraさんによる2人組の音楽ユニットです。2019年11月に発表されたYOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」は、YouTubeで2億6000万回以上も視聴される大ヒット曲になりました(2022年3月時点)。オールナイトニッポンのパーソナリティを務めたり、2020年と2021年には『NHK紅白歌合戦』に出場するなど、若者に限らず幅広い層から支持されています。
ボーカルのikuraさんは「幾田りら」名義でシンガーソングライターとしても活動していて、「幾田りら」名義ではフジテレビ系「FIFAワールドカップ カタール 2022」番組公式テーマソングの「JUMP」や、2023年1月10日から放送スタートしたNHKドラマ『大奥』の主題歌「蒲公英」を担当しています。
コンポーザーのAyaseさんは、2018年12月からVOCALOID楽曲の投稿する「ボカロP」として活動していました。ボカロPとしての収入はほとんどなくバイトで生計を立てていたそうですが、YOASOBIの「夜に駆ける」がヒットしたことで生活が一変したことを明かしています。
YOASOBIがこれまでに発表したアニメタイアップ曲(アニメソング)は、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の「祝福」、アニメ『BEASTARS』の第2期オープニングテーマ「怪物」とエンディングテーマ「優しい彗星」などがあります。
▼YOASOBI「祝福」Official Music Video
アニメ『【推しの子】』1期エンディング主題歌「メフィスト」
アニメ『【推しの子】』1期のエンディング曲は4人組のバンド・女王蜂の「メフィスト」です。2023年3月25日に開催された「TVアニメ【推しの子】放送直前新情報発表会 in AnimeJapan 2023」のステージで、「メフィスト」の音源が初解禁されています。アニメ本編での使用ですが、第2話で初披露となりました。
『【推しの子】』の原作者の1人である横槍メンゴ氏は、女王蜂の楽曲には好きな曲は沢山あると綴った上で、その中でも『【推しの子】』のエンディング曲の「メフィスト」が一番好きな楽曲になったとX(旧Twitter)でコメントしています。
▼原作者・横槍メンゴ氏のツイート
1期エンディング主題歌の歌手・女王蜂(じょおうばち)とは?
女王蜂は2009年に結成された4人組のロックバンドです。妖艶で独特な楽曲に加えて、ボーカルを務めるアヴちゃんさんの広い音域と表現力で人気を獲得しています。2011年にメジャーデビューして、同年にアルバム曲としてリリースした「デスコ」が映画『モテキ』のメインテーマ曲に抜擢されて注目を集めました。
アヴちゃんさんがYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に出演した際に披露した「火炎」は、日本国内だけにとどまらず海外からも高い評価を得て、2023年3月時点で3100万回以上も再生されています。
女王蜂は2022年10月クールで、アニメ『チェンソーマン』のエンディング主題歌「バイオレンス」とアニメ『後宮の烏』のオープニング主題歌「MYSTERIOUS」を担当し、1クールで2作品のアニメタイアップ楽曲を手がけています。
ほかにも女王蜂が担当したアニメタイアップ楽曲としては、『東京喰種:re』のエンディング主題歌「HALF」、『どろろ』のオープニング主題歌「火炎」があります。
▼女王蜂 - 火炎 / THE FIRST TAKE
第1話挿入歌「サイン はB -アイ Solo Ver.- 」「STAR☆T☆RAIN -アイ Solo Ver.-」「HEART's♡KISS -アイ Solo Ver.-」
90分拡大版で放送されたアニメ第1話では、休養明けのアイがB小町に復帰して音楽番組に出るシーンなどで挿入歌が使用されています。第1話エンディングのクレジットによると、挿入歌として使用された楽曲は、「サインはB -アイ Solo Ver.-」「STAR☆T☆RAIN -アイ Solo Ver.-」「HEART's♡KISS -アイ Solo Ver.-」の3曲です。
3曲の挿入歌は全てアイの声優・高橋李依(たかはし りえ)さんが「B小町 アイ(CV:高橋李依)」名義で歌唱しているキャラクターソングです。この3曲は、2023年7月5日に発売される「TVアニメ『【推しの子】』キャラクターソングCD Vol.1」に収録されます。挿入歌の作詞・作曲家の情報は以下になります。
1.「STAR☆T☆RAIN -アイ Solo Ver.-」
作詞・作曲:小野寺祐輔 編曲:脇眞富
2.「サインはB -アイ Solo Ver.-」
作詞・作曲:大石昌良 編曲:やしきん
3.「HEART's♡KISS -アイ Solo Ver.-」
作詞・作編曲:設楽哲也
YouTubeチャンネル「TVアニメ【推しの子】公式チャンネル」では、キャラクターソングCDに収録予定の上記楽曲の試聴動画が公開されています。
▼「『【推しの子】』キャラクターソングCD Vol.1」試聴動画
第1話挿入歌の歌手・B小町 アイ(CV:高橋李依)とは?
アニメ第1話の挿入歌「サインはB -アイ Solo Ver.-」「STAR☆T☆RAIN -アイ Solo Ver.-」「HEART's♡KISS -アイ Solo Ver.-」の3曲を歌っているのは、アイの声優を務めている高橋李依さんです。この3曲はアイのキャラクターソング(キャラソン)として、「B小町 アイ(CV:高橋李依)」名義で歌われています。
高橋さんは『からかい上手の高木さん』の高木さん役、『Re:ゼロから始める異世界生活』のエミリア役などでお馴染みの声優です。アニメ『【推しの子】』でアイ役を演じる上での役づくりについて聞かれた際には、とにかくアイの過去を大切にしたと話していて、アニメ第1話で全てを出し切るために「ギアを踏みまくりで役づくりをしました」と答えています。
高橋さんのこれまでの音楽活動としては、出演したアニメ作品のキャラソンを歌ったり、声優ユニット「イヤホンズ」のメンバーとしての活動、そしてソロアーティストとしての楽曲リリースなどがあります。
ソロとしてリリースしたアニメタイアップ楽曲は、『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』のオープニング主題歌「共感されなくてもいいじゃない」などです。
2024年2月2日にアニメ『【推しの子】』のYouTubeチャンネルで、オープニング主題歌「アイドル」を高橋さんがカバーした動画が公開されました。動画のコメント欄には「言葉にならんくらいすごいな…」「高橋さんは誇張なしで完璧で究極の声優だな。もはや声優界のアイドル」など高橋さんを称賛するコメントが投稿されています。
第5話挿入歌「ぴえヨンブートダンス」
アニメ第5話では、星野ルビー(ほしの ルビー)と有馬かな(ありま かな)がアイドル活動の下積みのために、覆面筋トレ系YouTuber・ぴえヨンのチャンネルに出演することになります。ぴえヨンの動画の企画は、覆面をかぶったルビーとかながぴえヨンのダンスに1時間ついて来れたら顔出しできるというものでした。そのシーンで流れた楽曲がぴえヨン(CV:村田太志)が歌う「ぴえヨンブートダンス」です。
第5話の放送翌日には『【推しの子】』の公式YouTubeチャンネルで、「ぴえヨンブートダンス」のダンス映像動画が公開されました。通常のダンス動画とは別に、1時間耐久バージョンも公開されています。動画のコメント欄には「ぴえヨンの声がなんか癖になる」「中毒性がある曲」などとコメントされていて、何故かリピートしてしまう不思議な楽曲だと感じている人も多いようです。
「ぴえヨンブートダンス」は、2023年7月5日に発売される「TVアニメ『【推しの子】』キャラクターソングCD Vol.3」に収録されます。
第5話エンディングのクレジットでは「ぴえヨンブートダンス」の作編曲家は、ピヨす屋茶房さん、ピヨ崎あやとさん、ピヨばな亮祐さんだと記載されています。なおよく似たお名前で、『アイドルマスター』シリーズの楽曲などを手掛けている烏屋茶房(カラスヤサボウ)さんと篠崎あやと(しのざき あやと)さん、橘亮祐さんが、「ぴえヨンブートダンス」についてツイートしています。
第5話挿入歌の歌手・ぴえヨン(CV:村田太志)とは?
第5話挿入歌の「ぴえヨンブートダンス」を歌っているのは、声優の村田太志(むらた たいし)さんです。この楽曲は『【推しの子】』』の登場キャラクター・ぴえヨンのキャラクターソングとして、ぴえヨン(CV:村田太志)名義で歌唱しています。
村田さんは『【推しの子】』のラジオ番組『【推しの子】のおはなし』第4回に出演した際、ぴえヨンとしてアフレコに参加する前に「ぴえヨンブートダンス」の歌収録が先だったことを明かしています。歌い方もあってなのか、村田さんは「ぴえヨンブートダンス」の歌収録は自身の限界を超えたと話していて、「(デビューして)16年目でこんなに試されることはないな」と感じたそうです。
ぴえヨンの声を演じることに関しては、「ただただ純粋に真っ直ぐに台本に忠実に起爆剤の役割に徹し」たとコメントしています。村田さんが声優としてこれまでに出演した作品としては、『ベイビーステップ』の丸尾栄一郎役、『メイドインアビス』のジルオ役などがあります。
第9話挿入歌「ピーマン体操」「Full moon…!」
アニメ第9話では2曲の挿入歌が使用されています。新生「B小町」のセンターを誰にするか決める流れになり、そのシーンで「ピーマン体操」が流れました。劇中では「ピーマン体操」は子役時代の有馬かながリリースした楽曲で、オリコン1位を獲得して数々の音楽番組に出演したと言われています。「ピーマン体操」は、微妙に音程を外れた子供らしい楽曲とのことで、ルビーは幼稚園の頃に踊らされたと話しています。
そして、ルビーとMEMちょが新生「B小町」センターを決めるためにカラオケ対決をした後、かなが「ピーマン体操」以外にも歌を出していたことを知り、スマホでミュージックビデオを再生したのがもう1曲の挿入歌の「Full moon…!」です。
MVには成長したかなが出演していたので、子役時代の曲ではなく、ある程度成長してからリリースされた楽曲だと思われます。かなは自分では歌が下手だと言っていましたが、「Full moon…!」を聞いたルビーは「これで下手って言うの…。自分に厳しすぎない?」とかなの歌に驚いていました。
「ピーマン体操」と「Full moon...!」の2曲は、2023年7月5日に発売される「TVアニメ『【推しの子】』キャラクターソングCD Vol.3」に収録されます。「ピーマン体操」と「Full moon...!」の作詞・作曲家の情報は以下の通りです。
■「ピーマン体操」
歌:有馬かな(CV:潘めぐみ)/作詞・作編曲:Kijibato
■「Full moon...!」
歌:有馬かな(CV:潘めぐみ)/作詞・作曲:JunPayer/編曲:yamazo
第9話挿入歌の歌手・有馬かな(CV:潘めぐみ)とは?
第9話の挿入歌「ピーマン体操」と「Full moon...!」を歌っているのは、有馬かなの声を担当している潘めぐみ(はん めぐみ)さん。「ピーマン体操」と「Full moon...!」は有馬かなのキャラクターソングのため、有馬かな(CV:潘めぐみ)名義で歌唱しています。
潘さんがこれまでに出演したアニメ作品としては、『HUNTER×HUNTER(2011年版)』ゴン=フリークス役、『俺物語!!』大和凛子役、『ハピネスチャージプリキュア!』白雪ひめ(キュアプリンセス)役などがあります。年度毎に最も印象に残る声優や作品を対象にその業績を称える「第11回 声優アワード」(2016年度)では、助演女優賞を受賞しました。
潘さんは自身が演じる有馬かなと似ているところを聞かれた際、自分に自信がないタイプのためアニメ作品などで役に選ばれた時は、選んでくれた人や喜んでくれたスタッフのために頑張ろうという気持ちになるそうで、そういうところが自分と有馬かなの似ているところだと話しています。
第11話挿入歌「STAR☆T☆RAIN -New Arrange Ver.-」「サインはB -New Arrange Ver.-」
第11話には新生B小町のライブシーンが描かれています。ジャパンアイドルフェスに出演した新生B小町の3人(ルビー、有馬かな、MEMちょ)が歌ったのは、アニメ第1話でアイが歌っていた「STAR☆T☆RAIN」と「サインは B」でした。
第1話では曲名に「アイ Solo Ver.-」という記載がありましたが、第11話で新生B小町が歌ったバージョンは「STAR☆T☆RAIN -New Arrange Ver.-」「サインはB -New Arrange Ver.-」になっていて、アレンジが変更されています。
「STAR☆T☆RAIN」のアイバージョンではエレキギターが印象的な楽曲でしたが、新生B小町バージョンはエレクトロなアレンジになっているなどの違いがありました。アイバージョンの「STAR☆T☆RAIN」の編曲は脇眞富(わき まさとみ)さんで、新生B小町バージョンは河合泰志(かわい たいし)さんが編曲するなど、編曲者も変わっています。
「サインはB」に関してもアイバージョンと新生B小町バージョンでアレンジが変わっていて、アイバージョンではやしきんさんが編曲でしたが、新生B小町バージョンでは白戸佑輔(しらと ゆうすけ)さんが担当しています。
2023年7月5日にリリースされるキャラソンCDのVol.2には「STAR☆T☆RAIN -New Arrange Ver.-」「サインはB -New Arrange Ver.-」だけでなく、第11話では披露されなかった「HEART's♡KISS -New Arrange Ver.-」が収録されます。
またデジタルシングルとして配信が決定した「キャラクターソングCD Vol.2.5」においては、「STAR☆T☆RAIN」「サインはB」「HEART's♡KISS」の3曲をルビー、有馬かな、MEMちょがそれぞれソロ歌唱したバージョンが収録されます。
第11話挿入歌の歌手・B小町 ルビー(CV:伊駒ゆりえ)、有馬かな(CV:潘めぐみ)、MEMちょ(CV:大久保瑠美)とは?
第11話の挿入歌「STAR☆T☆RAIN -New Arrange Ver.-」「サインはB -New Arrange Ver.-」を歌うのは、劇中に登場するアイドルグループのB小町です。アニメ内では、B小町は元々アイが所属していたグループの名前でしたが、アイが死亡して十数年経ちアイの娘のルビー、子役として一世風靡した役者の有馬かな、インフルエンサーのMEMちょの3人がB小町の名前を襲名してアイドル活動を行っています。
この2曲の挿入歌は、ルビー役の声優の伊駒ゆりえ(いごま ゆりえ)さん、有馬かな役の声優の潘めぐみさん、MEMちょ役の声優の大久保瑠美(おおくぼ るみ)さんの3人がキャラクター名義で歌唱しているキャラクターソングです。歌手名のクレジットには、「B小町 ルビー(CV:伊駒ゆりえ)、有馬かな(CV:潘めぐみ)、MEMちょ(CV:大久保瑠美)」と記載されています。
ルビー役の伊駒さんは、ルビー役がテレビアニメ初レギュラーだと明かしていて、『【推しの子】』公式YouTubeチャンネルではアフレコ現場をレポートしたり、生放送のラジオ配信を担当しています。有馬かな役の潘さんの代表作は『HUNTER×HUNTER(2011年版)』のゴン=フリークス役などがあり、MEMちょ役の大久保さんの代表作には『ゆゆ式』の野々原ゆずこ役などがあります。
アニメ『【推しの子】』1期で使用された挿入歌がキャラソンCDに収録
アニメ1期の劇中歌として使用された楽曲は、2023年7月5日にキャラクターソングCDとして3枚同時発売されます。
Vol.1には、第1話の挿入歌でB小町 アイ(CV:高橋李依)が歌う楽曲が3曲収録されます。Vol.2には、第11話で新生B小町が披露した2曲と、アニメでは使用されなかった「HEART's♡KISS -New Arrange Ver.-」を収録。Vol.3では、第5話挿入歌の「ぴえヨンブートダンス」と第9話の挿入歌「ピーマン体操」「Full moon…!」が収録されます。
またデジタルシングルも2023年7月5日に配信されることが発表されています。「キャラクターソングCD Vol.2.5」と題されたデジタルシングルには、「STAR☆T☆RAIN」「サインはB」「HEART's♡KISS」の3曲をルビー、有馬かな、MEMちょの3人がそれぞれソロ歌唱した全9曲が収録されます。
2期では新しいキャラソンもある?
2期のキャラソンとして、B小町のメンバーが歌唱する「キャラクターソング CD Vol.4」が2024年10月2日に発売されます。収録楽曲は原作漫画にも登場した「POP IN 2」、そして完全新曲の「Say What?」「深海 52Hz」の3曲。「Say What?」と「深海52Hz」はこれまでにB小町が歌ってきた曲とは異なる曲調の楽曲になっています。
また、「キャラクターソング CD Vol.4.5」の配信リリースも決定しました。「キャラクターソング CD Vol.4.5」では、「POP IN 2」「Say What?」「深海52Hz」の3楽曲をB小町のメンバー(ルビー、かな、MEMちょ)がソロ歌唱するバージョンが収録されます。
52Hzの意味は?
収録曲のタイトル「深海52Hz」ですが、具体的にどういう意味なのかはタイトル発表時、公式からの説明はありませんでした。52Hzの「Hz」は周波数を表す単位・ヘルツと考えられます。ちなみに数字が大きいほど高い音、小さいほど低い音となります。
そして「52Hz」という周波数を聞いて思い浮かぶものに、「52ヘルツの鯨」があります。これは、「通常のクジラたちの鳴き声よりずっと高い周波数で鳴く」という特徴を持ったクジラを指しています。そしてこの52Hzで鳴く個体がたった1頭しか観測されていないことから、「The Loneliest Whale(世界でもっとも孤独なクジラ)」と呼ばれています。
あくまで推測ではありますが、「深海52Hz」はこの「52ヘルツの鯨」を意識してつけられたタイトルなのではないかと思われます。
なお余談ですが、「52㎐の鯨」という題名の曲が制作されているほか、映画化もされた町田そのこ氏の書籍の題名が『52ヘルツのクジラたち』であったりと、数々の創作物でオマージュされているモチーフでもあります。
アニメ『【推しの子】』主題歌まとめ
アニメ『【推しの子】』2期のオープニング曲は、中島健人さんとキタニタツヤさんによる特別ユニット・GEMNが歌う「ファタール」。2期のエンディング曲は、羊文学の「Burning」です。
1期のオープニング曲は、音楽ユニットYOASOBIの楽曲「アイドル」。1期エンディング曲は4人組のロックバンド女王蜂の楽曲「メフィスト」です。
1期では、アイのキャラソンが第1話の挿入歌として使用されたり、原作でも登場した有馬かなの「ピーマン体操」やぴえヨンの「ぴえヨンブートダンス」などの楽曲が、アニメでも同じ曲名で挿入歌として使用されました。
(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
アニメ『【推しの子】』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイ(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
1 | Mother and Children | アイの愛、圧巻の作画 |
2 | 三つ目の選択肢 | 見事な重曹の舐めっぷり |
3 | 漫画原作ドラマ | ワルカッコいいアクア |
4 | 役者 | 『今日あま』作者の涙… |
5 | 恋愛リアリティーショー | 色々とガチなぴえヨンダンス |
6 | エゴサーチ | 眼前で検索ワード読上げの暴挙 |
7 | バズ | あかねの壮絶な演技力… |
8 | 初めて | アクア、1話で3人オトす |
9 | B小町 | 本気が過ぎるかなPV |
10 | プレッシャー | ぴえヨンの地声、ガチイケボ |
11 | アイドル | 赤子の頃と変わらぬオタ芸 |
12 | 東京ブレイド | 姫川とかな、迫真の掛け合い |
13 | 伝言ゲーム | 原作者、脚本家にバチギレ |
14 | リライティング | 師匠と弟子の修羅場 |
15 | 感情演技 | ホラーすぎるゴローの影 |
16 | 開幕 | 迫真の「一緒に殺してあげる」 |
17 | 成長 | メルト覚醒! |
18 | 太陽 | ホラーみ溢れるあかね |
19 | トリガー | かな覚醒の瞬間 |
20 | 夢 | アイが死ななかった世界 |
21 | カイホウ | アクアの目から星が消える |
22 | 自由 | アイの墓に現れたカミキ |
23 | 再会 | ルビー、故郷で絶望の対面 |
24 | 願い | ルビーが見せた漆黒の意志 |