これが冨安健洋に求められるクオリティ 好調アーセナルのカギを握るウクライナ代表ジンチェンコの「偽サイドバック」で何がどう変わる? プレミアリーグ冨安健洋 2023/03/10 19:33 拡大する 今季よりアーセナルでプレーするジンチェンコは、アルテタ率いるチームに”違い”をもたらしている。このウクライナ代表DFから切っても切り離せない言葉が「偽サイドバック」だ。従来の常識では考えられなかった、左サイドバックの選手を中盤のポジションでプレーさせるこの戦術を解説する。【映像】「これはアーセナル優勝するわ」ラストプレーから生まれた劇的決勝弾 「偽サイドバック」とは現マンチェスター・シティの監督であるグアルディオラがバイエルン時代に開発した戦術として知られる。当時の左サイドバック、ダヴィド・アラバを中央に絞って中盤の一角でプレーさせたことが始まりだ。 それまでの左サイドバックで最も重要視されていたことは、攻撃参加時はオーバーラップやクロスなどでサイドに厚みをもたらせ、守備時はその高い位置からフルスプリントで帰陣して最終ラインの一角で守備をすることだった。名将ペップは、左サイドバックに縦への攻撃参加ではなく、中盤の一角でビルドアップに関わらせるというこれまでの常識を覆す新戦術を開発したのだ。 続きを読む