先輩、仕上がってる!初登場・鈴木環那女流三段、対局中の集中ぶりに後輩たちが驚き連続「なんであんなに…」「入ってますよね」/将棋・女流ABEMAトーナメント
【映像】集中しまくる鈴木環那女流三段

 盤外の明るい語り口調から一変、いざ対局となれば盤に潜り込むほどの集中ぶりに後輩たちも驚きだ。女流棋士3人1組で戦う超早指し戦「女流ABEMAトーナメント2023」の1回戦第1試合が3月11日に放送された。チーム西山のメンバーとして大会初参戦となった鈴木環那女流三段(35)は、放送対局の聞き手やイベントの進行役などで将棋ファンにはおなじみだが、仲間から託された第1局に登場すると、普段のにこやかな笑顔はどこへやら。険しい表情で戦いにのめり込んだ。

【映像】集中しまくる鈴木環那女流三段

 鈴木女流三段は、前回大会でドラフト指名から漏れ出場を逃すと、出場したかった熱意を隠すことなく発信。これが今回もリーダーを務める西山朋佳女流三冠(27)の目や耳にも入り、ドラフト2巡目での指名につながった。大事な第1局を任されると、対戦相手はリーダーの伊藤沙恵女流三段(29)。対局前には「今までに味わったことのない緊張感。これまでだいたい15局くらい対局をしているんですが、ほとんど勝ったことのない相手」と、笑顔もそこそこに気合を入れていた。

 すると対局開始早々、鈴木女流三段の集中が極まった。厳しい状況で盤上を見つめる姿に、控室で応援していた西山女流三冠は「環那さん、仕上がってる感あったよね。環那さん、大丈夫かなと思って朝を迎えた自分がバカだなと。自分の方がやばい」と笑うと、これを聞いた山根ことみ女流二段(24)も「ふふふ。確かに」と微笑みながら同調。さらに局面が進み、さらに鈴木女流三段が研ぎ澄まされていくと、今度は山根女流二段が「いや、集中力がすごいですよね。もう入ってますよ」と驚くと、西山女流三冠も「なんであんなに集中できるの」と驚いた。

 一時ははっきり優勢を築いた鈴木女流三段だが、受け将棋が得意の伊藤女流三段の粘りに惜しくも逆転負けを喫したが「ニコニコトークの環那さん」のイメージとはガラッと違う戦いぶりに、ファンからも「かんなさんかっこいい」「こんな鋭い目で指してたとは」「カンナメンチ切っとるやんけw」といった声が寄せられていた。

◆女流ABEMAトーナメント 第1回大会は個人戦、第2回大会から団体戦になった。第3回の「2023」は4人のリーダーがドラフトで2人ずつ指名、3人1組のチームを結成し、トーナメントで優勝を争う。持ち時間は5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は5本先取の9本勝負で行われ、第5局までに必ず全員が1局以上指さなくてはならない。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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