魔王の業火はさらに熱く佐々木寿人、鮮烈なオーラス逆転トップ「値千金だと思う」と自画自賛／麻雀・Mリーグ

　どんな状況でも、しっかりと結果を残すのがチームのエース。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」3月14日の第1試合では、KONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人（連盟）がオーラスで華麗な逆転勝利を決め、試合後のインタビューで自画自賛した。

【映像】佐々木寿人、会心のオーラス逆転シーン

　起家からU-NEXT Pirates・仲林圭（協会）、渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）、佐々木、EX風林火山・勝又健志（連盟）の並びで開局した当試合、序盤は個人連勝を狙う仲林が攻めた。その後は平均着順リーグ1位、アガリ率リーグ1位、4着回避率リーグ1位を誇る勝又が反撃。佐々木は後手に回った。潮目が変わったのは南2局1本場だ。「切り方がかなり対抗モードというか、手が入っていそうだった。出てくる牌がきつかった」。早々にダブ南をポンしながらも仲林の高打点を読み切ると、熟練の打ち回しで放銃を回避。その流れで迎えた親番の次局では5巡目にリーチをかけ、勝又からリーチ・赤・裏ドラ3の満貫・1万2000点（＋600点）を奪取した。

　圧巻はオーラスだ。トップ目と5200点差で2着目の佐々木は、なんとか加点したい4着目の松本が早々に中を鳴いたのを横目に、わずか3巡目で迷わずリーチ。次巡、親の勝又もリーチをかけるも、見事に一発でアガリ牌を引き寄せると、リーチ・一発・南・一盃口の満貫・8000点（＋300点、供託1000点）を獲得して逆転勝利を決めた。「とてもトップを取れそうな感じじゃなかったので、非常に嬉しかったです」。試合後のインタビューで表情を崩した佐々木は、「非常に値千金かなと思います」と自らを評価。ファンに対しては「引き続き、応援よろしくお願いします」と頭を下げた。

　チームは現在2位と、セミファイナルシリーズ進出は決定的。この日は、「今期最高スコア」でのトップを目標としていたそうだ。「手材料的にあれが精一杯。トップを取れただけでもかなり良かった」と佐々木は笑ったが、当試合の闘牌を見る限り、ポストシーズンに向けて仕上がりは順調。このまま“魔王”が卓上を制圧し続ければ、おのずと悲願の優勝は近付くことだろう。

【第1試合結果】

1着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）3万7400点／＋57.4
2着　U-NEXT Pirates・仲林圭（協会）3万3300点／＋13.3
3着　EX風林火山・勝又健志（連盟）1万9300点／▲20.7
4着　渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）1万点／▲50.0

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）