残念、安目ツモ。でもその直後に、喜びが待っていた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」3月16日の第2試合、リーチ後に安目をツモ、やや寂しそうにツモったセレブ雀士に僥倖の裏ドラ2枚が乗り、跳満のアガリに。このプレーに視聴者は大いに盛り上がった。
南2局、黒沢は10巡目にカン8索の一気通貫をテンパイ。赤が1枚あり、ツモればダマテンでも満貫だ。しかし待ち牌は目の前で3枚目が河に置かれ、このままでは期待薄。ここで黒沢は小考。放送席が「テンパイは取ると思う」「6筒切ってダマか」と意見を述べる中で、黒沢はなんとテンパイを取らずに打5筒を決断した。
その後、狙い通り7筒を引き、これで567の三色同順が手の内で完成。9索単騎待ちとすれば三色同順が確定したままダマテンでも満貫含みのテンパイだ。ここで黒沢は「ワンチャンス9索もあるかなと思ったが、ツモりに行こう」と1・4・7索待ちのリーチを敢行。ファンが見守る一発目のツモは、三色同順が崩れる7索。やや寂しげに黒沢はツモ。「不満げw」「安めだーw」と声が上がる中、めくった裏ドラは7索で、リーチ・一発・ツモ・赤・裏ドラ2の1万2000点のアガリとなった。実況の日吉辰哉(連盟)は「跳満だー!三色ではないほうですが裏々で決着!」と絶叫。ファンも「乗せるよねー!!」「うらうらー!」「ひええ!」「これが黒沢オリジナルさすがです」「らしいな笑」とびっくり、大騒ぎとなった。
カン8索のテンパイ取らずから、見事な一発ツモの跳満。解説の朝倉康心(最高位戦)は「お見事ですよ、これ!取ってたらアガれてないですから」と絶賛した。なおこの試合は黒沢がこの跳満を活かしてトップ。ド安目ツモでがっかりのはずが、裏ドラ2枚で跳満に大化け。高い手が大好きなセレブ雀士もこれならご納得、といった印象的なアガリだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)






