“花まるこ”とはいかない勝利も、ファンは心から祝福した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」3月17日の第1試合は赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)がトップ。ほぼ絶望的なレギュラーシーズン突破、それでも渋谷ABEMASとの差を意識して、少しでも多くのポイントを持ち帰るべく、小さな体で奮闘した。
この試合は東家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)、丸山、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)の並びでスタート。今期12戦目に臨んだ丸山は東1局、2600点をアガって快調な滑り出し。東2局の親番では仕掛けて發・チャンタのペン3索待ちをテンパイ。内川のリーチ、多井の仕掛けで押し返されると、内川のロン牌である二万をしっかり止め切り、放銃回避というファインプレーも見せた。
東4局はリーチ・ツモ・平和・赤2の8000点をツモ。ファンからは「よっしゃあーー‼️」「ナイスまるこ!」と声援が寄せられ、また強敵3人を相手に臆せず戦うその姿に「これはもうまるこ育成完了したな!」との声も。
南3局1本場は親の内川の仕掛け、そして伊達のリーチを受け、三・六・九万待ちの平和・赤をダマテン。終盤に三万をツモりツモ・平和・赤の2700点(+300点)をゲット。解説者は「トップを持ち帰るという執念が生んだヤミテンでしたね!」とこのアガリを称える。南4局は伊達が4000点のアガリでラスを脱出。丸山は僅差の逃げ切りトップ、今期2勝目を手に入れた。
試合後は喜び控えめ。「多井さんと1着・2着で小さなトップ。レギュラーを通過という目標に対しては大きいトップではなかったので…。トップ自体は嬉しいことなんですけど。『バンザイ!』という気持ちではないですね。(トップラスの)並びを作るというよりは、できれば親番で連荘をして、大きなトップを狙いたいと思っていた」と、チーム状況の苦しさから、もっとポイントを稼ぎたかった、ライバルを沈めたかったという思いを口にした。
逆境でも強い気持ちで戦えるのは応援してくれる人のおかげ。丸山はファンへ感謝の思いを口にすると「終盤戦ということで各チームがMVP争いだったり、いろいろある中で、たくさんドラマが観れると思いますので、この後も是非楽しんで見てもらえばと思います」とメッセージを加え、最後は笑顔とガッツポーズ。これを見届けたファンからは「マルコ来季もお願いね」「ありがとうな!」「よくやった!」「まるこおめでとう!笑顔でいいんだよ」「素晴らしいコメント」と賛辞が寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)3万4100点/+54.1
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万6700点/+6.7
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)2万2300点/▲17.7
4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)1万6900点/▲43.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)