佐々木朗希、アメリカデビューは最速163キロ 変幻自在フォークで“全員メジャー”のメキシコ打線に4回3失点3奪三振

【WBC・準決勝】日本代表-メキシコ(3月20日/ローンデポ・パーク)

 3大会ぶりの決勝進出へ、勝負の大一番。準決勝・メキシコ戦の先発マウンドを託されたロッテ・佐々木朗希投手は4回3失点3奪三振でマウンドを降りた。ストレートの最速は163キロだった。

 初回から“令和の怪物”の名にふさわしい投球を見せた。先頭のアロサレーナを163キロのストレートで空振り三振に切ってとると、ベルドゥーゴ も球威のあるストレートでレフトフライ。メネセスは146キロのフォークボールで空振り三振とした。

 2回は1死一塁で、6番のウリアスのピッチャー返しが腹部を直撃。しかし投球に問題はなく、7番のトレホをショートへのダブルプレーに打ち取り、3回も三者凡退と安定した投球を見せる。

 4回は簡単に2死とするが、4番テレスにシフトの逆をつかれるレフト前ヒットを打たれると、5番パレデスには打ち取った当たりが、三塁後方にポトリと落ちるアンラッキーなヒットを許す。2死一、二塁とされて、6番ウリアスには145キロのフォークが高めに入ったところを痛打され、ボールはスタンドイン。3ランホームランを許した。

 1次リーグ・チェコ共和国戦以来、中9日を空けての先発登板となった佐々木だが、WBCデビュー戦で3回2/3、66球を投げて8奪三振、1失点の快投を見せたことでアメリカでも注目度・知名度が急上昇。

 昨季はNPB史上最年少で完全試合を達成、同タイ記録の1試合19奪三振を記録するなど“令和の怪物”の異名にふさわしいインパクトを与えた。21歳にして大事な準決勝のマウンドを任された佐々木。3失点を喫して山本由伸にマウンドを譲っている。

なお、試合は4回を終えて0-3でメキシコがリードしている。

(C)Getty Images

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