「うわあ!心臓に悪い…」秒読み音響く大混戦に解説陣もヒヤヒヤ 視聴者も「意味わからん」「落ち着いて」/将棋・女流ABEMAトーナメント
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 切れ負けが近づくことを告げる単調な「ピッ、ピッ」という電子音は、なんとも心臓に悪い。これが詰むや詰まざるやの最終盤と重なればなおさらだ。女流棋士3人1組で戦う超早指し戦「女流ABEMAトーナメント2023」の決勝が3月25日に放送された。第2局はチーム伊藤・香川愛生女流四段(29)、チーム加藤は渡部愛女流三段(29)という同学年の実力者対決。公式戦でも上位で顔を合わせることが多い2人の対局は、白熱した終盤に突入した。チェスクロックが刻む音に、解説も大慌て。「心臓に悪い…」と女流棋士たちの心境を代弁した。

【映像】秒読みに女流棋士の手も震える

 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算というフィッシャールール。接戦の最終盤ともなれば、ぎりぎり残した1秒に5秒を加えた6秒状態で、何手も指さなくてはいけない。わかりやすい展開ならまだしも、1手の違いで形勢が大逆転するような局面は、指が震え、時には反則負けも飛び出すほどだ。

 先手の渡部女流三段が居飛車、後手の香川女流四段が三間飛車の対抗形で始まった将棋は、互いの玉頭で戦いが始まる混戦模様。両者の持ち時間が10秒を切った大詰めでは、5筋に戻った渡部玉と、崩れた美濃囲いで耐える香川玉、どちらの玉の生命力が上回るかという勝負にもなった。

 時間があればいくらでも考えたい局面だったが、無情な電子音は一定のリズムで響き、プレッシャーはどんどん増すことに。すると香川女流四段が残り1秒のところでボタンを押しつつ駒を落としてしまう小さなハプニングまで起きた。これには大盤解説を務めていた広瀬章人八段(36)も「駒が落ちましたが(時間は)大丈夫ですね」と指摘。聞き手の野原未蘭女流初段(19)は「うわあ!心臓に悪い音がずっと鳴ってますね」と先輩たちの思いを代わりに語っていた。

 対局は160手の熱戦を香川女流四段が制したが、ファンからも「どうなってるの?」「分かりません」「再び混戦」「あぶね」と冷や汗ものの戦いだったといった感想が多かった。

◆女流ABEMAトーナメント 第1回大会は個人戦、第2回大会から団体戦になった。第3回の「2023」は4人のリーダーがドラフトで2人ずつ指名、3人1組のチームを結成し、トーナメントで優勝を争う。持ち時間は5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は5本先取の9本勝負で行われ、第5局までに必ず全員が1局以上指さなくてはならない。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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