将棋の竜王戦2組ランキング戦が3月27日に行われ、佐藤康光九段(53)が菅井竜也八段(30)に136手で勝利した。この結果、佐藤九段は3期ぶり19回目の決勝トーナメント進出と1組復帰を決めた。
第6期竜王経験者でタイトル通算13期の佐藤九段が、振り飛車党のエースで今期叡王挑戦者の菅井八段を退けた。本局は、先手の菅井八段の三間飛車に、後手の佐藤九段は居飛車と対抗形の出だしとなった。持久戦模様から、佐藤九段が歩の突き捨てから先手の角の利きをそらし攻撃を開始。わずかにペースを引き寄せた。しかし、本格的な戦いに向けて力を蓄えていた菅井八段が押し返し、激しい攻め合いに。玉頭戦となった終盤戦では菅井八段の猛攻をしのぎきり、最後は受けに待っていた馬を攻めに活用させて押し切った。
この結果、佐藤九段は3期ぶりの決勝トーナメント進出と1組復帰が確定。タイトル挑戦で勢いに乗る菅井八段に百戦錬磨の貫禄を示す結果となった。次戦は、2組優勝者を決める決勝戦を戦う。
(ABEMA/将棋チャンネルより)