【プレミアリーグ】ブライトン-ブレントフォード(日本時間4月1日/アメックス・スタジアム)
日本代表・三笘薫の所属するブライトンが、日本時間4月1日にブレントフォードとの一戦に臨む。ブライトン(7位)とブレントフォード(8位)は現在、勝ち点27で並んでいる。消化試合数は異なるものの、暫定的に順位が入れ替わる可能性もある。
両クラブとも総得点ランキングで上位につけるなど絶好調だ。過去の対戦でも複数得点が多く、今節も熱い展開が予想される。そんなシーガルズ(ブライトンの愛称)とビーズ(ブレントフォードの愛称)の戦いの見どころを紹介する。
「得点に関与すれば負けない」三笘薫
三笘薫は直近の公式戦5試合で2ゴール3アシストと絶好調だ。リーグ戦でも3試合連続で得点に直接関与し、3月下旬の日本代表戦でも南米の強豪・コロンビア代表を相手に先制点をマークするなど多くのサポーターやメディアから注目の的となっている。さらに年明け以降の公式戦では、三笘がゴールに直接関与した10試合の結果は8勝2分と無敗。まさに「三笘が絡めば負けない」状態だ。そんな活躍が反映されたのか、『transfermarkt』によれば三笘の現時点での市場価値は2200万ユーロ(約30億円)に達しており、昨年12月時点の850万ユーロ(約12億円)から3倍近くジャンプアップしている。
デ・ゼルビ監督も「三笘は我々にとって非常に重要な存在」と、指揮官にとっても日本代表FWの活躍には目を見張っている。特に、敵陣深くにおける1対1の強さを称賛し、早くも来季もプレーすることを望むようなコメントも残した。そんな三笘は現在、リーグ戦6ゴール中であり、日本人のプレミアリーグにおける1シーズンの得点記録更新がかかっている。
待望の「7」点目が生まれるのか。あるいはアシストか。どのような輝きを放つのか。“得点に関与すれば負けない”男の活躍には引き続き期待したい。
イングランド代表FWトニーは前回対戦で2ゴール
一方、ブレントフォードに所属するイングランド代表FWトニーにも注目だ。昨年10月のブライトン戦では2ゴールを決めており、プレミアリーグの両クラブの対決における最多得点者である。今季ここまでリーグ戦16ゴールをマークし、得点ランキングも3位につける。アシストも4回記録しており、味方の得点をお膳立てする役割も担う絶好調男だ。
英メディア『Sky Sports』によると、元イングランド代表のレジェンド、キャラガー氏はトニーに対して「リーグで最高の攻撃的な選手の一人」と称賛。好調を維持し続ける“後輩”ストライカーに惜しみない賛辞を送っている。リーグ6位の得点力を誇るクラブの攻撃陣を引っ張るトニーは、ブライトン守備陣にとっては非常に厄介な相手となるだろう。
結果次第で順位が入れ替わる白熱の対戦
シーガルズは直近の公式戦5試合で負けがなく好調である一方で、ビーズは2月以降のリーグ戦は引き分けが多く、思うように勝ち点を積み上げていない。過去3回のプレミアリーグでの対戦でもブライトンが2勝しており、ブレントフォードはやや不利か。
ただし、消化試合数が異なるものの、勝ち点27で並ぶクラブ同士の対決である。この試合の結果によっては順位が入れ替わることから、互いに気合十分だろう。代表ウィーク明けということもあり、序盤は出方をうかがう展開になるかもしれないが、最終的に白熱することは間違いない。ブライトンとブレントフォードの激しいぶつかり合いに注目だ。
文・小柳津諒(ABEMA/プレミアリーグ)GettyImages