羽生善治九段VS佐藤康光九段がくじ引きで対決!レジェンドのガッツポーズにファン「にっこにこ」「ええなあこの抽選」/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】羽生善治九段VS佐藤康光九段、激熱のレジェンドくじ引き対決

 通算167回目の対戦は、まさかの「くじ引き?」。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」のドラフト会議が4月1日に放送された。2巡目の指名で、羽生善治九段(52)と佐藤康光九段(53)は、ともの大橋貴洸七段(30)の名前を書いて、指名が重複。レジェンド同士によるくじ引き対決が実現した。これまで歴代4位となる166回も対戦経験がある両者だが、当たりくじを引いたレジェンドのガッツポーズにファンも「にっこにこ」「ええなあこの抽選」と沸き立った。

【映像】羽生善治九段VS佐藤康光九段、激熱のレジェンドくじ引き対決

 タイトル通算99期に七冠独占、永世七冠など輝かしい実績を残す羽生九段と、タイトル通算13期に加え日本将棋連盟会長という重責を担う佐藤九段。同世代の2人はタイトル戦でも何度も顔を合わせ、2005年度はタイトルをかけて4つの番勝負(棋聖戦、王位戦、王座戦、王将戦)に順位戦A級を加え、実に23局も指したことがある。これまでの成績は羽生九段の111勝、佐藤九段の55勝だ。

 これだけ指せばお互いの手の内は知り尽くしていると思われるところだが、羽生九段は近年、将棋ソフト(AI)による研究にも力を入れて成績も再浮上、また佐藤九段はもともと独創的な指し回しが特徴でもあることから、何回ぶつかっても新たな展開が生まれるのではと、将棋ファンの興味も尽きないところだ。

 ところが今回は、盤外での対決が実現した。1巡目、羽生九段は伊藤匠五段(20)の指名が広瀬章人八段(36)とかぶってくじ引きに。この時は後で引いた残りくじが当たりで、会心のガッツポーズを決めた。2巡目でも重複となったが、ここは2連勝で構想通りのチームを作りたいところだ。一方の佐藤九段は大会で予選敗退が続いており、なんとしても本戦出場に向けて少しでも強いチームを作りたいところ。自分と同じく居飛車、振り飛車どちらも指しこなす大橋七段というカードは譲れない。

 豪華すぎるくじ引き対決に、実況していた藤森哲也五段(35)は「僕、羽生先生、佐藤先生の将棋を何局も並べてます。100番以上対局もされていると思うんですが、くじ引きは初めてなんじゃないですか。格調高いですよ」と興奮気味に伝えた。佐藤九段、羽生九段の順でカードを引くと、当たりのマークが入っていたのは佐藤九段の方。ニコニコの笑顔でガッツポーズすると、再び藤森五段は「なんか、いいくじ引きでしたね」と感慨深げだった。

 将棋界のレジェンド2人が将棋ではないもので対決をするという激レアシーンの誕生に、視聴者からも「楽しそうでなにより」「この2人に指名されたら嬉しいよなぁ」「楽しそうなレジェンド達」「剛腕炸裂」といった感想が多く寄せられていた。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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