大谷翔平、打者専念と投打二刀流で異なる一塁上での“アドレナリン量”ヒット打っても控えめアクション

【MLB】エンゼルス2－0ナショナルズ（4月11日・日本時間12日／アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」でスタメン出場し、投手としては7回1安打無失点6奪三振6四死球の内容で、今季2勝目を挙げた。立ち上がりは制球に苦しみ、球審の微妙な判定に泣くシーンも多かったが、徐々に自分のペースに引き込み終わってみれば先発投手としては十分に役割を果たす結果を出した。打者としても4打数1安打で、ヒット1本は貴重な先制点を呼び込むつなぎの一打だった。このヒットの際、一塁ベース上でベンチに向けて手を挙げた大谷だが、どうやら打者専念の際とはアクションの大きさが違うようだ。

【映像】一塁上で控えめなアクションを見せる大谷翔平

　0-0で迎えた4回の攻撃。無死一、二塁から大谷は内角球に詰りながらもレフト前にポトリと落とし、タイムリーとはならなかったが無死満塁へとチャンス拡大に成功した。一塁に到達した大谷は、人差し指を立てながらベンチの方をちらりと見たが、それ以上のアクションは見せなかった。

　まだ試合中盤ということもあったかもしれないが、大谷が打者に専念している時と、投打二刀流の時では、明らかに塁上での様子が違う。今回のヒットもDHでの出場であれば、ベンチに向かって大きく手を挙げて「さあ、行こうぜ！」とばかりにテンションを上げていたところだろう。ただ、次のイニングにもマウンドが控えていることもあってか、アドレナリン量を調整しているのか、登板中のアクションはマウンド上で声を出すことはあっても、打者としては比較的大人しい。

　結果、このヒットでチャンスがつながりレンドンの犠牲フライで先制、さらに6回にはオハッピーのホームランで追加点を挙げた。アドレナリン量をコントロールした成果もあってか、大谷は7回まで投げ切り今季2勝目。打者としては満足いく結果ではなく、投手としても盤石の出来ではなかったが、精神面でのコントロールは抜群だった。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）