【MLB】エンゼルス2-0ナショナルズ(4月11日・日本時間12日/アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」でスタメン出場し、投手として7回92球を投げ1安打無失点6奪三振6四死球の内容で、今季2勝目を挙げた。ストレートの最速は98.7マイル(158.8キロ)と160キロ超えはなかったが、スイーパー(大きく横に曲がるスライダー系統の球種)を半数以上の51球を投げ組み立てると、テンポアップした試合後半にはツーシームやカーブなどを織り交ぜる“遊び”も見せた。ただ、投げるボールは全てが1級品。ツーシームは大きく横に曲がり、カーブは垂直落下と呼べるほど縦に割れて落ちた。
投げながら成長を目指すあたりが大谷の恐ろしさだ。立ち上がりは制球や球審の判定に苦しみボールが先行。1回にいきなり2つの四球を出すこともあったが、徐々に状態を整えると、終わってみれば許したヒットは4回の1本だけだった。
力を込めたストレートと、大きく曲がるスイーパーは既に大谷の代名詞にもなっているが、それ以外の球種を実戦の中で試しながら、本物に磨けていくあたりが大谷らしい。それが明確に出たシーンが6回1死、ルイーズの打席だ。
初球、外角高めに93.1マイル(149.8キロ)を計測したのがツーシーム(シンカー)だ。ストレートに近い球速を出しながら、ボールは大きく左打者の外角へと逃げていく。データサイトではリリースから17インチ(43.2センチ)も動いたと計測された。2球目は逆方向に曲がるスイーパー。3球目は97.7マイル(157.2キロ)のストレートでファウルを打たせて追い込んだ。そして結果球になったのが4球目のカーブだ。75.0マイル(120.7キロ)と、直前より36.5キロも遅く、かつ縦変化は65インチ(165.1センチ)と計測された。これ以上ない変化と緩急。ファンからも「曲がり方えぐい」「緩急えぐいな」「完璧すぎて草」といった声が飛び交うと、ルイーズのバットもむなしく空を切った。
速いだけでもなく、曲がるだけでもない。正面から見れば長方形のストライクゾーンだが、上下左右だけでなく奥行きも使いながらの「超3D投球」は、相手打者にとってはバットに当てることすら困難だろう。
気迫の雄叫びともに投げ込んだわけではなく、どこか涼し気な表情で三振を奪った大谷。今季のサイ・ヤング賞候補にも挙がるが、まだまだ底が見えない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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