全ては1年戦い抜くために 大谷翔平、ほぼフル稼働の昨季より8試合も早い初の「完全休養日」登板前には“早退”も
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【MLB】エンゼルス3-2ナショナルズ(4月12日・日本時間13日/アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手が、開幕から12戦目となったナショナルズ戦で、今季初めてベンチスタートとなり、そのまま出場機会がなく「完全休養日」となった。試合は1点差の接戦だったが、ベンチ内の大谷は終始リラックスムードで、いつでも代打のためにスタンバイという雰囲気もほとんど見られなかった。昨季の大谷は開幕からシーズン通して、ほぼフル稼働という状態だったが、今季は昨季よりも開幕から8試合も早い完全オフ。これも全てはポストシーズン進出、さらにはワールドチャンピオンという大きな目標のためだ。

【映像】大谷翔平、鬼曲がりツーシームに垂直落下カーブ

 昨季も開幕投手を務めた大谷は、先発投手としての登板間隔こそ今季の中5日より長い中6日だったが、打者としてはDHで休みなく出場。初めてスタメンを外れ、そのまま完全オフになったのは、開幕から約3週間経過した4月28日(日本時間29日)、20試合目だった。今季は昨季より開幕が約1週間早かったが、3月30日(同31日)に開幕投手を務めると、まだ2週間も経過しない4月12日(同13日)、12試合目にして完全オフを取った。また2度目の先発だった4月5日(同6日)の前日は、展開も見ながら3打席で途中交代。ネヴィン監督も翌日の登板のためと明言していたが、これもまた昨季には見られなかったパターンだ。

 大谷の今季の仕上がりは、開幕前に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の影響もあり、間違いなく早い。打者としても打率.300、3本塁打と好調だが、投手としては19回を投げわずか1失点、防御率0.47で2勝0敗は圧巻の数字というしかない。ただしシーズンは実に長い。エースとして、また主軸打者としてシーズン通して働くことを求められる大谷は、絶対に途中離脱するわけにもいかず、本人もコメントを求められる度に、関連した言葉を残している。

 現地はまだ寒暖差が激しいが、徐々に気温も上がり疲労も蓄積していく。WBCを契機に大谷の徹底した体調管理についても改めて知られるところになったが、選手としてはどこまで体と相談しながら、どれだけ多くの試合に出場するかの見極めが第一。投手としてサイ・ヤング賞、打者として本塁打王、そして2度目のア・リーグMVP、チームとしてはワールドチャンピオンへ。全てを目指す大谷の、メリハリのきいた試合出場が今後も続きそうだ。
(c)aflo 
ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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