将棋の竜王戦1組・出場者決定戦（5位）が4月14日に行われ、渡辺明名人（38）と広瀬章人八段（36）が午前10時から対局を開始した。勝者は本戦出場権獲得を目指し、次戦で森内俊之九段（52）と対戦する。
渡辺名人は、2000年4月に四段昇段。竜王戦1組（1組以上：17期）、第80期名人（A級以上：12期）。竜王11期を含むタイトル通算31期は歴代4位、現役2位の快記録で、棋戦優勝も11回を数える。現在は、藤井聡太竜王（王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20）を挑戦者に迎えた名人戦七番勝負のシリーズ真っただ中だ。今期の竜王戦は、ランキング戦1回戦で稲葉陽八段（34）に敗れ出場者決定戦（5位）へ。6期ぶりの本戦出場を目指し、本局で前期挑戦者の広瀬八段と戦う。
広瀬八段は、2005年4月に四段昇段。竜王戦2組（1組以上：4期）、順位戦A級（A級：9期）。タイトルは竜王、王位でそれぞれ1期の計2期。棋戦優勝は新人王戦で1回。前期は2組優勝から本戦トーナメントを勝ち上がり、藤井竜王への挑戦権を獲得。七番勝負は2勝4敗でタイトル奪還には至らなかった。リベンジに燃える今期は、ランキング戦1回戦で都成竜馬七段（33）に敗退。出場者決定戦から勝利を積み上げ、再び藤井竜王への挑戦を目指す。
両者の対戦成績は、2期のタイトル戦を含む全35局で、渡辺名人の21勝14敗。直近の対戦は2期前の2021年9月に行われた竜王戦2組決勝で、こちらも渡辺名人が白星を飾っている。約1年半ぶりとなる対戦を制するのはどちらか。持ち時間は各5時間。振り駒の結果、先手番は渡辺名人に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
