ルカ・モドリッチ

 レアル・マドリードに所属するクロアチア代表MFルカ・モドリッチは、サウジアラビのクラブから高額なオファーが届いたものの、同クラブとの契約延長を優先したいようだ。21日付で、スペイン紙『アス』が伝えている。

 レアル・マドリード在籍11年目を迎え、すでに“白い巨人”におけるレジェンド選手の仲間入りを果たしているモドリッチも、今年9月に38歳に。ここ数シーズンは、レアル・マドリードと1シーズン毎に契約延長を交わしてきたが、こと今年に関しては、クラブが世代交代を図ることを検討しており、シーズン終了後の退団が例年以上に囁かれている。

 かねてよりモドリッチを巡っては、メジャーリーグ・サッカー(MLS)や中東からの関心が取り沙汰されていた。そんな中で、同選手にサウジアラビから現在年俸の2倍に相当する2500万ユーロ(約37億円)のオファーが届いた模様。『アス』によると、契約期間は2年で総額年俸は5000万ユーロ(約73億円)にものぼるという。選手本人は、変わらずにレアル・マドリード残留を第一に考えているようだが、いまだに延長交渉の席は設けられていないようだ。

 一方で『アス』は、クラブ側が、この10年間のモドリッチの軌跡に異を唱えるものはいないとしつつも、“とある”疑念を抱いていることを指摘。37歳にも関わらず、クロアチア代表としても活動を続けるモドリッチの試合数増加によるパフォーマンス低下を憂慮しており、「彼のような年齢の選手が、クラブでの最大需要試合数をあと10試合も増やせるのか」と思案しているとのこと。実際にカタールW杯終了後、トップコンディションに復調させるまでに多くの時間を要した選手であることが、契約延長に踏み切れない理由のひとつであることを併せ伝えている。

 また同紙は、2021年夏にレアル・マドリードに専念するためにドイツ代表からの引退を表明したMFトニ・クロースに関しては、すでに契約延長に至ったことを報じている。