嬉しいことばかりの勝利ではなかった。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2022-23」セミファイナルシリーズ、4月27日の第1試合は渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)がトップ。最終局は全員が横並びという緊迫した状況で、見事にアガリを決めた。試合後のインタビューでは敗退が濃厚となった友の心中を思い、思わず男泣き。勝負の厳しさを伝えるシーンが、ファンの心を打った。
この試合は東家から白鳥、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)の並びで開始。試合は終始接戦、鈴木優が僅かに抜け出すも、3者が独走を許さない。白鳥は随所でテンパイ料を稼ぎ、上位にくらいつく。
最終局の南4局2本場まで白鳥のアガリはなし。ここで早々にタンヤオのテンパイが入ったが、すでに親の堀から先制リーチが入っている。ここで白鳥は3索単騎待ちを選択、この形でひたすら押す。ピンズに鳴きシフトを組み、待ち替えができるチャンスを窺うもその展開も訪れず。最後は堀がロン牌をツモ切り、タンヤオ・赤・ドラの5200点(+300点、供託1000点)で逆転勝利を手に入れた。解説の藤崎智(連盟)はこの局について「声が出ないですけど」と絶句し、それから「ABEMASにとってはものすごいオーラスになりましたね」と評した。
試合後、敗者となりファイナル進出がほぼ絶望的となった堀が先にインタビューを受けた。その後、勝利者として登場した白鳥は冒頭から目が真っ赤。「嬉しいです、とにかく!」と言葉を紡いだものの、いつものように饒舌とはいかなかった。「トップを取って嬉しいですが、言葉にできないという感じです」と複雑な心境を語ると、ファンからは「プロで勝負の世界や!」「泥臭く戦って勝った結果だからな。熱くなるものもあるだろ」「かっこいいわ翔ちゃん」と様々な声が寄せられた。
ファンへのメッセージとして白鳥は「めっちゃ嬉しいんですけど、何も決まってないですし、ABEMASがファイナル行けるかどうかも当然決まっていないので。直対相手のパイレーツさんトップ目、自分がラス目という瞬間もあった中、自分がトップ取れたのはすごい嬉しいです!応援してくれるファンの方たちがいて、選手たちも成り立っているんですけど、めちゃめちゃ頑張って『熱い試合を届けたい!』と思っていますので、ABEMASを応援してくださる方も、Mリーグ全体を応援してくださる方も、最後まで見ていただけたらと思います!」と一息に語り、深く頭を下げた。
超接戦のオーラスで斬らねばならなかったのは、心からリスペクトを送る友。ファンからは「白鳥さん応援してるよ!」「一戦一戦苦しいよね、がんばれ!!」と惜しみないエールが寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)3万1500点/+51.5
2着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)2万8500点/+8.5
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)2万2200点/▲17.8
4着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)1万7800点/▲42.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







