トップもラスも隣り合わせ。熱気十分のサバイバルに、視聴者も目が離せない。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2022-23」セミファイナルシリーズ、4月27日の第1試合のオーラスは4人全員が2万点台の超接戦。この日はボーダーラインを挟んだ4チームの直接対決というスコア状況も手伝い、視聴者のボルテージも最高潮となった。
午後8時12分にオーラス、南4局2本場に突入すると、実況の日吉辰哉(連盟)は「Mリーグ始まって初めてかもしれない!“8時だョ!全員集合”ですこれまさに!この接戦は全チーム制したい!」と往年の人気バラエティを持ち出して大興奮。視聴者も「痺れるなぁ!」「全員集合したw」「すげーひりついてる」と熱を帯び、試合の行く末を見守った。
トップ目はU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、2万8500点。追うKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)は2万4600点持ちでここはラス親だ。それに渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)が2万3700点。最後方から追うKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)も2万2200点と、上から下まで6300点差。2本場と供託1本があり、これも各者の条件を軽くしている。
試合はとにかく1巡でも早くリーチをかけたい親の堀が、カン2筒を埋めて二・五万のテンパイ。ドラ8索を迷いなく叩き切り、牌を横にした。9巡目、白鳥が追い付く。待ちは3索単騎でタンヤオの役がある。滝沢と鈴木優はツモが効かず、この勝負からは一時撤退。堀か、それとも白鳥か。今シリーズ終盤戦を占うこの戦いは、白鳥に軍配だ。堀が3索を掴み、白鳥がタンヤオ・赤・ドラの5200点(+600点、供託1000点)をゲット。このゲーム唯一のアガリが値千金の逆転打となった。
試合後の白鳥は疲労困憊といった様子で中継カメラの前を通過。勝利者インタビューでも敗者の心中を慮り、泣き出してしまうほどの消耗ぶり。激熱サバイバルを制しても、勝者が笑うことすらできないほどのしびれる戦いだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







