間違いなく“追い風”が吹いている。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2022-23」セミファイナルシリーズ、4月27日の第2試合はU-NEXT Pirates・仲林圭(協会)が全20局の壮絶な叩き合いを制した。
第1試合で鈴木優(最高位戦)が2着。じわじわと上位のポイントへ詰め寄るチームが送り出したのは今シリーズすでに2勝、チーム躍進の立役者となっている仲林だ。試合はその仲林が起家、続いて渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の並びでスタートした。
仲林は東1局1本場、リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・裏ドラの1万2000点(+300点、供託1000点)で大きく先制。次局も親満貫を決め、早くもゲームはワンサイドかと思わせた。しかしライバルも死に物狂い。東2局から仲林は得意のリーチ、そして仕掛けもできず、5局連続の失点。東2局5本場に満貫をアガり、息を吹き返すも、東4局は親の佐々木へ痛恨の7700点放銃。内川が大きく沈み、他3者が4万点以上の点棒を持つという異常事態に進展した。
仲林の決定打は南2局1本場、中・赤・ドラ2の8000点(+300点)をアガってトップ目に。最終局となった南4局、ここでもクイタンで仕掛け、1100点のツモアガリで試合を決めた。
トップ、2着がほぼ6万点というMリーグ史に残る壮絶な叩き合い。+81.8という大きなポイントを持ち帰り、チームは逆転ファイナルに向けてボーダーラインに急接近だ。仲林はこの勝利をインタビューで「最高ですね!」と喜んだ。デッドヒートを繰り広げた松本には「しつこいと嫌われるよ」と軽口も。試合前は木下尚監督から「今日のためにお前らを取ったんだ。決めてこい」とLINEがあったと明かして、その期待に見事応えることができた喜びを「かっこいいLINEがいっぱい飛んでくるんですよね。なんかマンガ読んだんですかね?そういう熱いマンガでも」と、照れ隠しを交えながら語った。
ファイナル進出ボーダーまでわずか51.2。1試合の着順で入れ替わる僅差まで来た。「100ポイント近くまでプラスを持ってくることができました。あと6連戦がありますので、引き続きU-NEXT Piratesの応援をよろしくお願いします!」とファンへメッセージを伝え、力強く敬礼ポーズ。ファンは「いいねぇ!」「まーじーで!仲林穫ったの大正義!」「よくやった!」と、逆転ファイナルへ期待の声を寄せていた。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)6万1800点/+81.8
2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)5万9600点/+39.6
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3万3100点/▲6.9
4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)-5万4500点/▲114.5
【4月27日終了時点での成績】
1位 TEAM雷電 +213.4(14/20)
2位 EX風林火山 +202.3(14/20)
3位 渋谷ABEMAS +181.1(16/20))
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +146.0(16/20)
5位 U-NEXT Pirates +94.8(14/20)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲293.1(14/20)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。(ABEMA/麻雀チャンネルより)







