チーム豊島、予選突破にあと一歩届かず敗退 豊島将之九段「リーダーが負け越すと厳しい」「木村先生の頑張りに感動した」/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】激闘を振り返るチーム豊島

 将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Aリーグ第3試合、チーム豊島とチーム稲葉の対戦が4月29日に放送され、チーム稲葉がフルセットの末にスコア5-4で勝利、同リーグ1位で本戦出場を決めた。3チーム同率のプレーオフまであと1勝まで迫ったものの、わずかに届かず予選敗退。リーダーの豊島将之九段(32)は「リーダーが負け越すと厳しいですね」と自身の成績を悔やんだ。

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 大逆転での本戦進出まであと一歩だった。第1試合でチーム永瀬にスコア2-5で敗れたため、この第3試合はチーム稲葉を下した上で、スコア5-2で3チーム同率のプレーオフ、5-1以上なら逆転で本戦出場という厳しい条件が突きつけられていた。第1局は豊島九段が勝ち、第2局は連投した豊島九段が負けスコア1-2で迎えた第3局は持将棋・指し直しの末、木村一基九段(49)が勝利。さらに第4局も連投した木村九段は相手のリーダー稲葉陽八段(34)に今大会初黒星をつけるなど、完全に勢いづいた。

 第5局を池永天志五段(30)が負け、第6局を豊島九段が勝ったことで、スコアは4-2でチーム勝利に王手。ここで出てきたのが木村九段だ。稲葉八段との再戦になったが、相掛かりの序盤から強気に出たものの、仕掛けが空振る形となり、早々に稲葉八段のペースに。勝てばプレーオフ、負ければ予選敗退という鬼勝負に、最後まで諦めない木村九段は粘りに粘ったものの、挽回がきかず投了した。

 試合、さらに今大会を振り返った豊島九段は、個人成績で2勝3敗と負け越したことを反省。「予選トータルして、自分が負け越してしまった。リーダーが負け越すと厳しいし、責任を感じます」と語った。ただ敗色濃厚だった将棋を持将棋に持ち込み、さらに指し直し局で快勝した木村九段の姿には心打たれたようで「木村先生の頑張りには本当に感動した」と表情を緩めた。これを聞いた木村九段は「(第7局で)稲葉さんに負けたのが悔いが残ります。予選突破に大事な一局だったので残念です。できればもっとやりたかった」と唇を噛んだが「指名してくれたリーダーには感謝しています」と締めくくっていた。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】控室で大慌てになる稲葉陽八段
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【映像】あくまで勝ちに行く木村一基九段に驚く後輩棋士たち
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【映像】激闘を振り返るチーム豊島
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