最終決戦へ進むチームは、最後までわからない。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2022-23」セミファイナルシリーズ、5月1日の第2試合はU-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）がトップ。第1試合では仲林圭（協会）が2着でポイントを稼ぎ“UKコンビ”の活躍でボーダーラインへ急接近した。
試合は起家からTEAM雷電・黒沢咲（連盟）、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）、鈴木優、渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）の並びでスタート。「1戦目の仲林さんがとてもいい麻雀を打っていた」と、その戦いぶりを見て大いに奮起した鈴木優、序盤から快調に飛ばす。東1局にリーチ・平和・一盃口の3900点を内川からアガり好発進。東場で3度のアガリを掴み、トップ目で南入した。
南1局2本場は松本のダマテンに捕まりトップ目を明け渡すも、南2局1本場に怒涛の3連続アガリで逆転。最終局となった南4局3本場は仕掛けて2・5・8索の3面張のテンパイ。高く掲げられた帆柱のような2索を、愛おしむようにツモり上げた。
試合後はやや疲労の色も。それでも勝利者インタビューでは「仲林さんに引っ張られるような形でいい麻雀が打てた」と会心のトップを喜んだ。ファイナル進出までのボーダーは61.2ポイント、1回トップを取れば並べる僅差。しかし最終日に打てないという大きなディスアドバンテージがある。鈴木優は「クルーの皆さんが最終日まで楽しめるポイント差までやっとつけられた」とこの状況を楽しむように語り、さらに「逆転可能だと思っております。チームメイト、監督、クルーの皆さん、誰一人諦めていないと思うので、あと2戦楽しんでもらえたらと思います」とメッセージを送ると、ファンからは「観ます！」「優さんトップおめでとうございます！」「パイレーツ明日逆転あるぞ！！」「優さんナイストップでした！」と熱いコメントが多数寄せられた。
4月27日の試合に続き、セミファイナルで“UKコンビ”の1・2着という結果がチームのポイントを支えている。2日の最終日にほぼ間違いなく登板するであろう頼れる“船長”こと小林剛（麻将連合）に最高の形で繋げることができた。逆転ファイナル進出の航路ははっきりと目の前に広がり、2度目の戴冠を信じるクルーと共に、海賊たちが最終決戦の地を目指す。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・鈴木優（最高位戦）4万8300点／＋68.3
2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）2万7700点／＋7.7
3着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）1万4300点／▲25.7
4着 TEAM雷電・黒沢咲（連盟）9700点／▲50.3
【5月1日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS ＋251.7（18/20）
2位 EX風林火山 ＋212.3（16/20）
3位 TEAM雷電 ＋197.0（18/20））
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋146.0（16/20）
5位 U-NEXT Pirates ＋84.8（18/20）
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲347.3（18/20）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
