堂安律への賛辞が止まらない。
4月29日に行われたケルンとのブンデスリーガ第30節で堂安は決勝点を挙げた。互いにチャンスをつくるも決めきれずに迎えた後半、スコアレスの拮抗した展開で執念のヘッドを見せたのが日本代表MFだった。これに対して現地からは称賛のコメントが送られている。
【映像】堂安、今季5ゴール目!気迫で押し込むヘディング弾
チームをCLへ導く堂安の決勝ゴール
両チームともスコアレスのまま迎えた54分、フライブルクはコーナーキックを獲得。主将ギュンターの左足から放たれたボールをヘーラーが頭でそらすと、ゴール前に詰めていた堂安がヘディングで押し込み先制点を奪った。ABEMAで解説を務めた安田理大氏も「素晴らしい反応でしたね」と堂安を手放しで賞賛。結果として日本代表FWのゴールが決勝点となり、チームはこの一戦で勝利を飾ることに成功した。
この結果、フライブルクは勝ち点56でブンデスリーガ4位をキープ。3~5位チームのポイント差がわずか2しかなく、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場へ向けて強豪がひしめき合っている。そんな混戦のなか、チームをCLに導く値千金のゴールを決めた日本代表FWには、指揮官や現地メディアが称賛の言葉を送っているようだ。
ドイツ代表のチームメートも称賛
現地メディアの『BILD』は試合後にフライブルク指揮官シュトライヒのインタビューを伝えている。同メディアによれば、シュトライヒは「堂安律の走りは、エリエス・スキリが普段ケルンでやっている方法そのままだった」とコメント。相手選手のやり方を学び、日本代表FWがゴールへと活かしたポイントに注目した。
また同メディアは堂安の同僚であり、クラブでキャプテンを務めるドイツ代表DFギュンターのコメントも伝えている。同選手は試合後、「運も必要だけど、それらを使いこなす能力も必要」と見事に先制点を奪ってみせた堂安のヘディングシュートを称賛した。さらに「トレーニングで何度も何度も練習しているランニングルート」とコメント。相手DFの視界から消え、マークを外したプレーは、練習の成果が発揮された形だったようだ。
現地メディアの評価は?
現地メディアも日本代表FWを高く評価した。独メディアの『Kicker』はケルンとフライブルクの一戦を「フライブルクに夢を与え続ける堂安」という見出しで報道。来季のCL出場権獲得へ向けて大きな勝利に貢献した24歳FWにスポットライトを当てた。英メディア『Sky Sport』のドイツ版も「堂安は的確な判断を下し、うなずくだけだった」と日本代表FWのゴールシーンを描写。ゴール嗅覚から見事にネットを揺らした堂安を称賛した。
また、先述した『BILD』も「堂安律はその時ピッチ上で最も小さな選手で、1.72メートルだった」と報じた。サッカー選手の中では小柄な方ではあるものの、見事ゴールを決め自身の決定力の高さを証明した堂安を称賛した。
このように日本代表FWは指揮官や同僚、現地メディアからも高い評価を受けているようだ。堂安はフライブルクへの加入1年目であり、ブンデスリーガ初挑戦ながらもすでにクラブの主力として定着しており、その存在感を発揮している。ドイツの地で活躍を続ける24歳はフライブルクをクラブ史上初のCL出場へと導けるのだろうか。
(ABEMA/ブンデスリーガ)