アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」は、1999年に放送開始し、これまでに1000話以上が放送されている人気作品です。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて尾田栄一郎氏が連載する同名漫画。コミックスの累計発行部数は5億部を越え、世界的人気を誇っています。2022年8月には、連載開始25周年を記念して、劇場シリーズ15作目となる映画「ONE PIECE FILM RED(ワンピース フィルム レッド)」が公開されました。
この記事では、アニメ「ワンピース」において重要なポジションを担うシャンクスにスポットを当てました。基本プロフィールや声優情報、戦闘の実力や明かされていない謎などを解説します。
目次
- シャンクスが登場するアニメ「ワンピース」とは
- アニメ「ワンピース」シャンクスの基本情報!
- アニメ「ワンピース」シャンクスは、ルフィがあこがれるかっこいい海賊
- 能力者ではないけれど、実力は世界トップクラス!
- クローンがいる?二重人格?深まるシャンクスの謎
- アニメ「ワンピース」シャンクスのまとめ
シャンクスが登場するアニメ「ワンピース」とは
この世のすべてを手に入れた“海賊王”のゴール・D・ロジャーが処刑されたことから、大海賊時代が幕を開けました。無数の海賊たちが彼の遺した“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を目指し、海へと繰り出します。そんな海賊たちのなかには、海の秘宝と呼ばれる “悪魔の実”を食べて不思議な力を得た能力者たちも数多く存在しました。“ゴムゴムの実”を食べて、ゴム人間となった主人公・ルフィもそのひとり。ルフィは、“海賊王”になるという夢を叶えるため、仲間を集めて海賊団・麦わらの一味を結成し、“ひとつなぎの大秘宝”を目指す大冒険を繰り広げます。
アニメ「ワンピース」シャンクスの基本情報!
シャンクスは赤髪海賊団の船長で、“偉大なる航路(グランドライン)”後半の海・新世界を統べる四皇の1人です。かつて東の海(イーストブルー)のフーシャ村で幼い頃のルフィと出会い、ルフィが海賊王を目指すきっかけを作りました。
年齢や誕生日は?シャンクスのプロフィール
■性別 男
■所属船 レッド・フォース号
■誕生日 3月9日
■年齢 39歳
■身長 199cm
■星座 うお座
■血液型 XF型
■出身 “西の海(ウエストブルー)”
■好物 キムチ炒飯、ロブスター
(出典:VIVRECARD~ONE PIECE図鑑~ STARTER SET Vol.1)
シャンクスが初めて登場したのはアニメ第4話。当時7歳のルフィと出会い、体を張ってルフィを守ったエピソードが描かれました。このように、物語でもかなり序盤から登場し、ルフィと深い関わりがあるキャラクターにも関わらず、シャンクスの多くが謎に包まれています。最近では、少しずつその謎が明かされつつあり、第958話では懸賞金が40億4890万ベリーと判明しました。
シャンクスの声優は?
シャンクス役を務めているのは、声優の池田秀一(いけだ しゅういち)さんです。芸歴40年以上の大ベテランで、キャラクターボイスだけでなく、TV番組などのナレーションも数多く担当しています。アニメの代表作には、「機動戦士ガンダム」シャア・アズナブル役、「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」比古清十郎役、「名探偵コナン」赤井秀一役などがあります。
少年時代のシャンクスの声は、島崎信長(しまざき のぶなが)さんが務めています。
アニメ「ワンピース」シャンクスは、ルフィがあこがれるかっこいい海賊
フーシャ村でシャンクスと出会ったことにより、幼いルフィは自由な海賊にあこがれを持つようになります。ルフィは赤髪海賊団が航海から帰るたびに、シャンクスへ海に連れて行ってほしいとせがんでいました。あるとき、ルフィは山賊のヒグマと争いを起こし、怒ったヒグマは小舟に乗って、海へとルフィを連れ去りました。そこへ獰猛な海王類である近海の主が登場してヒグマを飲み込み、さらにその牙をルフィにも向けます。
すんでのところでシャンクスがルフィを助け「失せろ」とひとニラみすると、近海の主は海へ沈んでいきました。しかし、ルフィの無事と引き換えに、シャンクスは左腕を失います。己の非力さと海の苛酷さ、そしてシャンクスの偉大さを知ったルフィは、こんな男になりたいと心から思ったのです。
シャンクスは、別れ際に自分が被っていた麦わら帽子をルフィに預けます。シャンクスのように立派な海賊になり、麦わら帽子を返しに行くことが、ルフィの目標のひとつとなりました。
能力者ではないけれど、実力は世界トップクラス!
シャンクスは、これまでに能力を使うシーンが描かれていないため、悪魔の実を食べていないと考えられます。しかし、特別な能力は持っていないものの、新世界に君臨する四皇に名を連ねるシャンクスは、作中屈指の実力を持っています。
シャンクスの戦う場面はほとんど描かれていませんが、世界最強クラスの実力者たちと渡り合っていることから、シャンクスもそれに準ずる実力を持っていると推測できます。
第316話では、世界最強の男と名高いエドワード・ニューゲート(白ひげ)と、すさまじい覇気のぶつかり合いを見せていました。また、第489話のマリンフォード編では、海軍大将サカズキ(赤犬)の攻撃を止めて、頂上戦争を終結させています。かつては世界最強の剣士ジュラキュール・ミホークと同等に戦っていたことからも、シャンクスの強さがうかがえます。
シャンクスは神避(かむさり)が使える?
神避(かむさり)とは、刀に覇王色の覇気をまとわせてぶつける技で、かつては“海賊王”ゴール・D・ロジャーが使っていました。第965話ではロジャーが存命でシャンクスが少年だった頃の回想が描かれ、ロジャーが神避を放つシーンが登場します。黒い閃光を受けた光月おでん(こうづき おでん)が巨木をなぎ倒しながら吹っ飛んでいき、神避がかなり強力な技であることがわかります。
シャンクスは少年のころ、ロジャーの船オーロ・ジャクソン号で見習いをしていました。ロジャーが“ひとつなぎの大秘宝”のあるラフテルに到着後、ロジャー海賊団は解散しましたが、それまでにロジャーからシャンクスが神避を教わった可能性はあると考えられます。
アニメ第1058話放送時点では、シャンクスが神避を使うシーンはありません。しかし、アニメよりも先の話を描く原作漫画ではすでに、シャンクスが神避を打つシーンが登場しています。
赤髪海賊団はキッド海賊団とも交戦
第923話で、最悪の世代の海賊の1人、ユースタス・キッドは、赤髪海賊団との抗争で左腕を失ったと言っています。作中で赤髪海賊団とキッド海賊団の抗争についてそれ以上は語られておらず、キッドの腕を奪ったのは誰なのかは分かっていません。船長同士で戦い、シャンクスがキッドの腕を奪った可能性もあるかもしれません。
クローンがいる?二重人格?深まるシャンクスの謎
第887話では、シャンクスが聖地マリージョアのパンゲア城を訪れ、最高位に位置する天竜人・五老星に対面するシーンが描かれました。黒いマントをまといフードを深く被ったシャンクスは、「ある海賊について話が…」と厳しい面持ちで口を開きます。その重い表情は、シャンクスがふだん見せている快活な様子とはまるで逆です。
また、海賊であるシャンクスは、通常なら五老星に面会するどころか、聖地マリージョアに入ることもかなわない立場です。しかし、五老星はシャンクスを招き入れ「君だから時間をとった」とまで言っていて、シャンクスが特別な存在であることをうかがわせています。
このシーンはファンのあいだでたびたび話題となり、さまざまな憶測を呼んでいます。ふだんとは様子が違うことや、世界政府との関係が匂わされていることから、シャンクスには双子やクローンがいる、実は二重人格なのでは、といった声もあるようです。その真相は2023年5月現在、原作漫画でも明らかになっていません。
アニメ「ワンピース」シャンクスのまとめ
物語初期から登場するシャンクスは、ルフィの海賊になる原点となった重要キャラクターの1人です。しかし、登場シーンはさほど多くなく、謎に包まれている部分もあります。シャンクスの謎は解明されるのか、これからの展開が楽しみですね。それまでに、配信やBlu-rayなどでアニメを見直して、シャンクスの謎の答えを予想してみてはいかがでしょうか。
※島崎信長の「崎」はたつさきの字
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション