「魔法使い？」「ダル塾塾長！」“変化球を愛しすぎる男” ダルビッシュ有、鋭く曲がりすぎる“魔カーブ”がエグい　最強左腕カーショーに投げ勝ち日米通算190勝

5月5日（日本時間6日）にペトコ・パークで行われたサンディエゴ・パドレス対ロサンゼルス・ドジャースの一戦で、パドレス先発のダルビッシュ有が、“魔球”ともいうべきキレの良いカーブで相手打者から空振り三振を奪い、日米両国の野球ファンの間で大きな話題となっている。

【映像】エグすぎる“魔カーブ”

初回にドジャースが先制し、1-0、パドレス1点のビハインドで迎えた3回表・ドジャースの攻撃。二死走者なしの場面で、打席には2番フレディ・フリーマン。そのフリーマンに対し、初球、2球目と130km/h台のスライダーを続けてファウルを打たせ、早々にカウント0-2とテンポ良く追い込んだダルビッシュは、1球外角外へと外すシンカーでカウント1-2とすると、続く4球目に投じたのは、フリーマンの膝下、3球目のシンカーと対角線上のゾーンへと鋭く曲がる115km/hのカーブ。速度差と視線の移動ですっかり幻惑された形のフリーマンは、懸命にアジャストしようと試みるも敵わず、3空振りの三振に。

こうしたダルビッシュの投球に、“PitchingNinja”の愛称で知られ、かねてよりダルビッシュのカーブに魅せられている米国の野球アナリスト、ロブ・フリードマン氏は、その美しい軌道を含め、「ダルビッシュ有が素晴らしい71マイル(時速113km)のカーブボールを投げた！」と大絶賛。ネット上では日米の野球ファンから「どんだけ興奮させるんだよ！」「キレッキレwww」「ダルビッシュのスローカーブメッチャ好き」「こんなの打てる気しないわ」「もはや笑うしかないレベル」といった声が続々と寄せられている。

ダルビッシュのカーブは、以前からしばしば“魔球”として話題となるが、そもそもスリークォーター気味のフォームから縦に大きく変化し、しかもウイニングショットとしても使えるレベルのカーブを投じることは至難の業。そのため、これまでも様々な投手が“ダルビッシュ先生”の教えを乞うてきたが、そんなダルビッシュに憧れて自主トレをともにし、さらには研究熱心さと“好き”が高じて髪型まで近づけてしまったという北海道日本ハムファイターズのWBC戦士・伊藤大海の場合は、昨季も話題となったスローカーブに磨きをかけ、今季、ついに推定急速47km/hという、信じ難いレベルの“超・スローカーブ”を会得。「サミングボール」と名づけたというこの球を武器に、“魔球”の伝承者として、さらなる飛躍が期待されるなど、MLBでもNPBでも、“魔球一門”の注目度は日を追うごとに高まっている。

なお、試合はパドレスが5-2で逆転勝利。ダルビッシュはMLB200勝投手のクレイトン・カーショーとの投げ合いを制する形で、6回2/3を投げて2失点（1自責点）6奪三振の粘投で今季2勝目を挙げている。

（ABEMA『SPORTSチャンネル』）