【MLB】カブス4-6カージナルス(5月9日・日本時間10日/シカゴ)
打った瞬間の様子は、逆転満塁弾だった。カブスの鈴木誠也外野手が「5番・ライト」で先発出場、2つの四球を選んだものの、2打数無安打に終わった。5回には2死満塁という大チャンスでレフトの大きな飛球を打ち上げると、ファンも「行ったか!?」とばかりに騒然。23試合ぶりのホームランを期待する声で大いに盛り上がった。
鈴木は開幕前に左わき腹を痛め、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も直前で出場辞退。今季の初出場も開幕から2週間遅れてのことだった。その試合ではいきなり今季1号ホームランを放ったものの、その後は22試合連続でホームランなし。日本を代表する長距離砲に、久々の一発を期待する声が高まっていた。
3-4と1点を追う5回、カブスは2死からツーベース、四球、四球で満塁のチャンスを作ると、ここで鈴木に打順が回ってきた。カブスとしては1回にも1死満塁のチャンスを逃しており、なんとかここで一気に逆転したいところ。鈴木も気合の入った表情でバッターボックスに入っていた。初球からボール、ストライク、ボールとカウント2-1の打者有利になったところで、4球目はインコースのボールゾーンからストライクゾーンに入ってくるフロントドアのスライダー。しっかりと内側からバットを出して振り抜いた打球は、高々と夜空に舞い上がった。
打球の行方を見送る鈴木の仕草に、視聴者からはホームランを予感する反応が続出したものの、打球角度が37度と上がり過ぎたこともあってか、打球は飛距離347フィート(105.8メートル)止まり。カージナルスのレフト・ドノバンが、フェンスが近いことを知らせるゾーンまで後退はしたものの、フェンスオーバーにはまだ数メートル足りないというところでキャッチした。
これには逆転満塁弾を期待したファンもがっくり。「ぐあああああああああああ」「あー、あと少しで」「惜しい」と大量のため息が漏れていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)



