5月12日、「総合的に判断してコンディション的に」(球団発表)という理由で、一軍登録を抹消された埼玉西武ライオンズの主砲・山川穂高。昨季41本塁打を放った大砲を欠くことで、チームとしては頭の痛い状況ではあるものの、その一方で、今季注目を集めているのが「おかわりくん」の愛称で親しまれている“アラフォー大砲”中村剛也だ。
【映像】おかわり君、山川穂高の登録抹消のピンチを救う!
5月12日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、先頃発表されたパ・リーグの4月の月間MVPを紹介したが、今季、5試合に登板して無傷の3勝を挙げ、同日現在、防御率0.84と圧倒的なピッチングを披露している千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希とともにMVPを獲得したのは、ここまで29試合で打率.337、本塁打8本をマークしている中村。昨季、シーズンを通して絶対的な4番として君臨した山川が、今ひとつ、調子をあげきれない中で中村は、山川に代わって4番をつとめ、主砲として活躍。これまで随所でベテランらしい活躍ぶりを見せてチームを牽引し続けている。
中村といえば、ここ数年、本来の調子とはいえない不本意なシーズンが続いていたものの、昨季には、現役選手の中では唯一の20位内となる通算450号本塁打(歴代14位)を記録。そして今季は、4月29日にベルーナドームで行われた東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、西武の大先輩にあたる清原和博氏が持つ記録を大幅に上回る形で、前人未踏の通算2000三振も記録するなど、いわば“豪快な一発で試合を決める大砲”であるが、そんな不惑のベテラン大砲が、今季、後輩である山川の穴を埋めようと大活躍を見せているというわけだ。そのため、このところネット上の野球ファンからは「おかわりくんさんとかいうぐうレジェ」「今年40歳で素晴らしすぎるんだよおかわりくん」「この歳になっても月間MVP取るおかわりくんさんって凄い」と、中村の働きを称賛する声が相次いでいる。
とはいえ、5月12日終了時点で15勝18敗の4位に甘んじている西武としては、現在絶好調の中村に加え、今後、山川の完全復活がチーム上昇の鍵となることは言うに及ばず。ともに4番経験者である中村&山川の両大砲が揃い踏みとなる日が一日も早く訪れることに期待したいところだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』