5月7日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対東北楽天ゴールデンイーグルスとの一戦で、日本ハム・江越大賀が見せた“粘りの15球”が、野球ファンの間で話題となっている。
【映像】骨折してても全力プレー
0-2、日本ハム2点のビハインドで迎えたこの試合の5回裏・日本ハムの攻撃、無死三塁の場面で打席に入った9番・江越は、初球・2球目と空振りを喫し、簡単に2ストライクと追い込まれたものの、その後はボールをよく見極めつつ、ひたすらファウルで粘ることに。結局、空振り三振に倒れ、打席で悔しさを見せたものの、楽天先発・荘司康誠に、15球を投げさせるという“執念の粘り”を見せることとなった。実際、この日の荘司は6回を投げて95球。そのうち15球を、しかも、先発の疲れなどから波乱が起こりやすい5回に投げさせたという点は、特筆に価するといえる。
そのため、この日の試合後、ネット上の野球ファンからは「陰のヒーローは #江越大賀」「江越大賀の15球の粘りには痺れた」「これが江越の生き様 」「江越さん、独自の魅力をお持ちで」「結果は三振だったけど 開幕のころは6球投げさすこともできなかった気がする」「今は野球やってて楽しいんじゃないかな」といった声が相次いで寄せられることとなった。
江越といえば、その類稀な身体能力を武器に、爆肩・俊足に加え、“当たれば特大弾”という長打力を持ってはいるものの、昨季まで所属していた阪神タイガース時代から、コンタクト能力が課題であるとされ、ほぼ同じコースを空振りし、三球三振に倒れるというシーンが、阪神時代から散見されていたが、今回見せた“執念の粘り”は、そうした姿とは一線を画すもの。“ニュー江越”の誕生を予期させる好材料となった。
今季、開幕から起用され続け、既に守備や走塁では多くの好プレーを披露し、ファンを沸かせている江越。それに加え、今後、こうした打撃が安定してできるようになれば、本格覚醒の可能性も充分にあり得るといえそうだ。