【MLB】オリオールズ5-9エンゼルス(5月15日・日本時間5月16日/ボルティモア)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」が3番投手で先発出場。自己ワーストタイとなる3被弾による5失点などで苦しみつつも、今季4勝目を挙げた。この試合、大谷が投げた魔球・スイーパーが一度左打者のアウトコース枠外に外れ、そこから鋭角に曲がって中に入ってくるも、この変化に見事に対応した相手打者の反応に西岡剛氏が注目。「価値がある」と感嘆する一幕があった。
問題のシーンは1回裏オリオールズの攻撃。2死ランナー無しで打席に入ったのは、3番・左のサンタンダー。フルカウントから大谷が投じた6球目だった。85マイル(約137キロ)のスイーパーが、ストライクゾーン示すゾーンの外側に飛び出すように外れたかと思えば、グイッと鋭角に曲がってストライクゾーンへ。これに反応したサンタンダーがバットを振り抜くと、惜しくもファウルとなった。
この何気ない一球のやりとりに注目したのが西岡氏だ。
「今の曲がりがね。逆にバッターよく反応しましたよ。一瞬、枠から右にすっぽ抜けていったところから中に入ってきているので。投げた大谷選手も凄いけど、ファウルにしたのも価値ありますよね」
実況が「今のは狙っているということなんですかね?」と投げかけると「もちろんです」と西岡氏。すると「一瞬は視界から外れるようなボールが入ってくることを予測して」と続けると「視界から外れるというよりは、自分のストライクゾーンの枠からは外れているということ」と応じた。
その後、サンタンダーは同じく85マイルのスイーパーで空振り三振に倒れたが、この一球について西岡氏は「今のは曲がってこなかった」と解説した。ちなみに、MLBデータサイト「baseballsavant」によると、サンタンダーがカットした6球目のスイーパーの曲がりは16インチ(約41センチ)だったのに対して、曲がり切らず外に抜けたことで結果的に空振り三振を奪った7球目のスイーパーの曲がりは10インチ(約25センチ)だった。
「曲がり切らなかった」という西岡氏の指摘どおりだったのか、サンタンダーを仕留めベンチに戻る大谷は、納得がいかない様子で何度も首を横に振った。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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