Mの頂はもう目の前だ！高く飛び続ける白鳥翔、先行逃げ切り圧巻のトップ「嬉しいです！」／麻雀・Mリーグ

　初Vへの挑戦の日々も、ようやく終わりが見えてきた。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2022-23」ファイナルシリーズ、5月18日の第1試合は渋谷ABEMAS・白鳥翔（連盟）が序盤のリードを活かして逃げ切りトップ。これでファイナルは4戦2勝、2着2回と期待に応える活躍ぶりだ。

【映像】優勝に大きく近づくトップの笑顔の白鳥翔

　泣いても笑ってもあと4試合。この試合は東家から白鳥、EX風林火山・勝又健志（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）、TEAM雷電・本田朋広（連盟）の並びで開始した。白鳥は東1局、4巡目に先制リーチをかけると、ライバルの応戦も跳ねのけ、終盤にツモってリーチ・ツモ・平和・赤・裏ドラ1の1万2000点をゲット。この上ないロケットスタートを決めた。

　リーチはこの1度限り。東2局はしたたかにダマテンで本田から2600点。南場に入ってもダマテンで2度のアガリを決めた。最終局となった南4局4本場、伊達との差も縮まった状況から、白鳥は2つの仕掛けを入れテンパイ。ライバル3者は全員リーチと、この試合一番の盛り上がりを迎えたところで、勝又がラス抜けのツモアガリを決め、白鳥の逃げ切りトップが確定した。

　勝利者インタビューで白鳥は「前回の試合のほうがすごく緊張していて、今日はすごいリラックスした気持ちで来れたので結構いい感じかなと思っていたんですが」と、この佳境においても平常心で臨んでいたことを明かしつつも「難しいと思うこともたくさんありましたね」と、条件戦の難しさも改めて口にした。3軒リーチを受けた最終盤は「指をくわえて見ているのがいいのかっていうのがちょっとわからなかったんで、かなりガムシャラな仕掛けになってしまいました」と苦笑い。

　このトップでライバルチームはかなり厳しい条件を突き付けられた。残り3戦への話題となると「そうですね！」と一段声を上げて「前回の試合の時に（藤田晋）監督が来られていて、残りの4試合のオーダーが決まったんですけど、今日が山場だと思っていたので。17年間プロをやってきて、ここで決めるためにずっとやってきたって思えるくらいの山場。制すれば本当にデカいと思うところだったので、本当に制したのはすごい嬉しいです！」と堂々の活躍ぶりに胸を張った。

　これで最終日のソフトランディングがはっきり見えた。「翔ちゃんおめでとう！」「白鳥よーやった！！！」「泣くのは早いぞw」など多数のファンからのエールを背に、白鳥がMの頂へチームを導く。

【第1試合結果】

1着　渋谷ABEMAS・白鳥翔（連盟）3万7000点／＋57.0
2着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）2万7300点／＋7.3
3着　EX風林火山・勝又健志（連盟）2万3800点／▲16.2
4着　TEAM雷電・本田朋広（連盟）1万1900点／▲48.1

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）