将棋の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」に出場するチーム山崎が、恒例のチーム動画収録に参加。重責を担うチームリーダーの山崎隆之八段(42)のために、メンバーの中村太地八段(34)と佐々木大地七段(27)がそれぞれの得意分野を活かした“おもてなし”をした。焼きたてアップルパイと淹れたてコーヒーに舌鼓を打った山崎八段は「これは星3つですよ!」と絶賛すると、中村八段&佐々木七段も「お店開きますか!」と乗り気の表情を見せていた。
これまで、山崎八段は弟弟子の糸谷哲郎八段(34)率いるチーム糸谷のメンバーとして、バンジージャンプやゲテモノ料理試食など、過酷なチーム動画に挑んできた。そのため、この日の撮影もやや警戒心は高め。中村八段と佐々木七段から「今日のテーマは“おもてなし”です」と企画説明を受けても、「ドッキリか何かですかね…どんどん不安に…」と表情は固いままだった。
しかしリーダーの不安をよそに、エプロン姿になった佐々木七段は得意の料理のレパートリーの中からアップルパイをチョイス。慣れた手つきでリンゴの皮をむき、てきぱきと調理すると、サクサク、アツアツ、焼け目の香ばしいスイーツが完成した。一方、中村八段は趣味のコーヒーでおもてなし。お気に入りの豆はもちろん自前のミルやドリッパーを持ち込み、丁寧に究極の一杯を淹れていた。
出来立て&淹れたてのデザートを前に、山崎八段は「アップルパイとコーヒーって最高!ゲテモノ料理食べると思っていたので!」と頬をピカピカに輝かせ、満面の笑み。「完全にお店で食べている味。止まらない!これは(日本将棋連盟の)佐藤康光会長にも出せますよ!」と感動を伝えた。さらに「羽生チームと対戦するときに、羽生善治先生に差し入れ出して…」というと、中村八段は「“お手柔らかにお願いします”って。その作戦で行きましょう!」と続けていた。
おもてなしに大満足のリーダーの様子を見た佐々木七段は「来年あたり、太地先生と2人で千駄ヶ谷店を出しますか」と提案。中村八段も「お店開きますか!」と乗り気の表情を見せていた。“お客様第1号”となった山崎八段は「味は僕が保証します!これは星3つですよ!これがおもてなしなんですね~」と笑顔が弾けていた。
山崎リーダーへのおもてなしを通して絆を深めた3人は、予選突破をかけて次戦で斎藤慎太郎八段(30)率いるチーム斎藤と対戦する。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)