NPBセ・リーグの読売ジャイアンツ(巨人)と、パ・リーグのオリックス・バファローズは5月17日、廣岡大志(巨人)と鈴木康平(オリックス)の1対1の交換トレードを発表。両チームのウイークポイントを補う形でのトレードであることから、早くもその成立を評価する声が出ているが、そうした中、オリックスに加入した廣岡については、生え抜き選手ではないものの、その放出を惜しむ声が、ネット上の野球ファンから上がっている。
【映像】巨人ファンは放出にガッカリ?
2015年、ドラフト2位で東京ヤクルトスワローズに入団した廣岡は、俊足&パンチ力と、本職の遊撃に加え、一、二塁も守れるというユーティリティ要素から着実に出場試合数を伸ばし、ヤクルト時代の2019年には91試合に出場。打率.203ながらも10本塁打をマークするなど、大器の片鱗を覗かせると、2021年に田口麗斗とのトレードで巨人入りした後もジワリジワリとその存在感を増し、昨季は開幕前に負傷した“絶対的な正遊撃手”である坂本勇人の代役として開幕戦先発出場を果たすなど、そのポテンシャルの高さから、指導者やOBからの評価も高い若手。なお、今季は、イースタンでは20試合に出場し、61打数22安打で打率.361、4本塁打、7打点と打撃好調。その後、1軍昇格を果たした際には、いきなり本塁打を放って存在感を示すこととなったが、それ以降が続かず、野手陣の層の厚さから、巨人では出場機会が減る傾向にあった。
しかしこうした廣岡について、野球解説者の里崎智也氏は、5月19日に放送された『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、「右の長距離砲がいない中でこの廣岡獲得は、かなり今のチームのマイナスをプラスに変えるいいトレード」と、オリックスに不足している“右の長距離砲”という意味で、廣岡がドンピシャの存在であると指摘。そうした上で、トレード相手の鈴木も含め、「自分のチャンスを増やすためにもお互いのトレードっていうのは、間違いなく素晴らしいトレード。最後は本人次第だが、働く場所は必ずある」と、お互いの力を発揮する場を得るチャンスであるとコメントした。
なお、今回の廣岡のトレードについて、ネット上の野球ファンからは「26歳でトレードで3球団も渡り歩けるって凄い」「プロ野球選手としての価値高い」「廣岡くんの電撃トレードびっくりしたけど、オリユニ似合いすぎてこれはバファローズ生え抜き野手廣岡大志!」「廣岡大志はあの広岡達朗さんも絶賛してた」「絶対に巨人で埋もれてるよりもオリックスの方がいい」「 2年前の電撃トレードの時は本当に驚いたけど 今度の新天地オリックスで頑張れ」「オリのユニ似合ってるじゃないか」「 守備でようやらかしてたたけど、このトレードを機に今度こそ活躍してもらいたい」と、新天地での活躍に期待する声や、放出を惜しむ声など、様々な反響が巻き起こっている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)