5月17日、読売ジャイアンツ(巨人)とオリックス・バファローズは廣岡大志(巨人)と鈴木康平(オリックス)の1対1の交換トレードを発表。目下、“投壊”状態となっている巨人が、その救世主として獲得し、早くも出場登録された鈴木康平に、野球ファンの注目が集まっている。
【映像】“投壊” 原巨人の救世主になるか?
昨年まで「K-鈴木」の登録名でプレーしていた鈴木は、2017年にドラフト2位でオリックス入りすると、2018年は一軍4試合の出場に留まったものの、2軍スタートとなった翌2019年には、ウエスタン・リーグで5試合に登板。少ない登板ではあるものの、防御率0.77と抜群の安定感を発揮し、首脳陣の評価がうなぎのぼりに。同シーズンでは、1軍昇格後に打線の援護に恵まれず、思うように勝ち星を伸ばせなかったものの、最終的には19試合に先発登板し、4勝6敗、防御率4.31と、ポテンシャルの高さを垣間見せた。また、2021年にはすべてリリーフとして34試合に登板、1勝2セーブ2ホールドを挙げるなど、リリーフとしての適性も見せるなど、チーム事情に合わせて先発・リリーフともにある程度対応可能な柔軟さを持つ投手であるといえる。
また、宇田川優希や山﨑颯一郎といった若手も台頭し、リリーフ陣が充実しているオリックスでは出場機会に恵まれていなかったものの、もともとMAX158km/hの速球に加え、カーブ、スライダー、カットボール、フォークと駆使する多彩な変化球を操る投球も相まって、三振を奪えるタイプであることや、もともと先発として19試合に登板した2019年には、チーム内で山岡泰輔、山本由伸に次いで3番目に多い102回1/3を投げるなど、スタミナ面での心配も無用と、そのポテンシャルを考慮すると、本来であれば多くのチームが食指を伸ばす逸材といえそうだ。