5月14日に京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークスの一戦で、オリックスの平野佳寿が日米通算200ホールドを達成。これにより、史上初となる200セーブ&200ホールドも併せて達成した。
【映像】地味を笑うな! 鉄腕・オリ平野が大記録達成
2005年に希望入団枠でオリックスに入団した平野は、2006~2009年にかけて先発として活躍。68試合に登板。14完投・7完封を含め、18勝36敗をマークしたが、2010年にオリックス監督に就任した岡田彰布監督(現・阪神監督)に、武器となる速球の威力を買われる形でリリーフ適性を見出されて転向。2010から2012年にかけてセットアッパーとして定着し、96ホールドを挙げると、2013~2017年にかけては主に抑えとして起用され、143セーブ・43ホールドをマーク。
海を渡り、アリゾナ・ダイヤモンドバックスでのプレーとなった2018・2019年には、再び主にセットアッパーとして起用され、137試合で9勝8敗、4セーブ・47ホールドを記録。シアトル・マリナーズでのプレーを経て、2021年からは古巣・オリックスで主に抑えとして起用され、4勝5敗、57セーブ、11ホールドを挙げる活躍を見せるなど、年齢による衰えを一切感じさせない投球で、チームを優勝に導いている。
こうした平野の偉業について、現役時代には同じパ・リーグでプレーした野球解説者の里崎智也氏は、5月19日に放送された『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、「これはもう名球界入りでしょ。」「史上初の200ホールド、200セーブですからね?」と、現状、平野は、名球会が設けた250セーブの入会規定は満たしていながらも、本来であれば入るに相応しい偉業であると称賛。その上で里崎氏は「平野は名球会に入る権利があると思う。是非検討してもらいたい。」と、特例での入会も含め、改めて平野の名球会入りを認めるべきであるとした。
なお、平野といえば、昨季も200セーブを挙げて話題となったが、そうした記録面はもちろんのこと、昨季終了時点で、NPBだけでも643試合、MLBと合わせれば793試合に登板した鉄腕。そのため、これまでも様々な形で注目を集めたプレーに絡む形で登場しており、たとえば終盤までセーブ王を争っていた昨季には、北海道日本ハムファイターズ・近藤健介(現・福岡ソフトバンクホークス)が放った“隣町まで飛ぶホームラン”の際にマウンドにいたのも平野であったし、今季も小田裕也の“職人芸”ともいうべき“劇的レーザー”が披露された試合で、大喜びしながら小田をねぎらったのも平野。
つまり、記録のみならず、記憶に残る場面に立ち続け、チームメイトや多くのファンと喜怒哀楽を共にし続けているベテランであるともいえる。そうした点もあってか、今回の記録達成に、ネット上の野球ファンからは「先発やってた頃まさかここまでになるとは、、、 おめでとうございます(祝) オリックスに帰ってきてくれてありがとうございます!」「糸井平野馬原加入がきっかけでオリックスを応援し始めたので感慨深い」「山本昌コピペに近いレベルで平野はオリックスの生き証人」「16は平野引退後に永久欠番にしても良いかも」「オリックスの平野 60勝200ホールド200セーブ って化け物やな笑」といった喜びや祝福の声を中心に、様々な反響が相次いで寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)