5月17日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズとの一戦で、昨年まで日本ハムでプレーした杉谷拳士氏が、試合前の始球式に登場。異例の“2日連続登場”となったことが、野球ファンの間で話題となっている。
【映像】異例の“2日連続登場” 杉谷を見守る新庄監督
前日・16日に行われた同戦の試合前に行われた始球式では、ホッカイドウ競馬2023公式アンバサダーを務めているとあって、ジョッキー姿で打席に入り、スタンドを沸かせることとなった杉谷だが、この日は一転、今度は「中古車販売会社の宣伝部長」という立場でマウンドへ。昨年まで現役だった杉谷とあって、豪快なストライク投球を期待する声も少なくなかったが、杉谷はマウンドより少し手前の位置に立つと、キャッチボールスタイルの投球で山なりのド真ん中にボールを決め、元・名手ならではのコントロールの良さを披露。試合前のマウンドを汚さず、かつ、相手打者に配慮する形で、山なりではあるもの、ストライク投球をするという、野球人ならではの心遣いが垣間見れた登板であった。
杉谷といえば、昨季まで在籍していた日本ハムでは、そのガッツあふれる懸命のプレーに加え、“死球で爆笑される男”として、しばしばそのキャラクターが話題となってきたが、そんな杉谷が見せたこの“2日連続始球式”について、野球解説者の里崎智也氏は、5月19日に放送された『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、番組司会の辻歩アナウンサーから「でもやっぱり杉谷選手がこうやって引退後も日本ハムで、北海道で愛されてるんだなってすごく感じましたけどね、この動画を観てても。」と水を向けられると、VTR映像を眺めながら、「そうでね、でもちょっとパフォーマンス精度が落ちてますよね。ちょっとおとなしくなかったですか?(もっと積極的に)行ったほうがね。キャラが立ってなかったんで。」と、現役時代に比べてパフォーマンスがおとなしく、“キャラが立ってない”と辛口のコメント。
一方、ネット上の野球ファンからは「引退しても出れば数字を稼ぐ男、杉谷拳士。」「面白さだけでなく選手に配慮する優しさも素敵です!」「新庄ってなんだかんだで杉谷のこと好きだよな」「OBが始球式やる時はマウンド汚さないような配慮があって本当にリスペクト感あっていいね!」「本当はマウンドからもっと早い球を投げれただろうに、マウンドを汚さず、捕手が捕球しやすい球を投げたり 選手の方達に最大限の心遣いをして投げておられる杉谷さんが ものすごくかっこ良く感じました。」といった様々な反響が相次いで寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)