これがタイトル戦挑戦者の実力だ!佐々木大地七段「自分でも上出来」志願の連投で有言実行の連勝/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】連投連勝を飾った佐々木大地七段

 この勇気と勝利への強い意志が、大舞台への道を照らした。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Bリーグ第3試合、チーム山崎とチーム斎藤の対戦が5月20日に放送された。チーム山崎の佐々木大地七段(27)は、志願の連投でチームに連勝を持ち帰るなど、個人で3戦2勝の大活躍。自軍は3勝5敗で予選敗退となったが、タイトル戦の連続挑戦を決めた実力、強い精神力や堂々たる差し回しを見せつけていた。

【映像】連投連勝を飾った佐々木大地七段

 2023年度将棋界において、今もっとも注目を浴びているのが佐々木七段だ。ヒューリック杯棋聖戦五番勝負と伊藤園お~いお茶杯王位戦七番勝負の2つのタイトル挑戦を決めたばかりとあり、この日の第3試合でも多くの視線を集めていた。早速第1局に登場すると、チーム斎藤の黒田尭之五段(26)との三間飛車の戦いに。攻め合いとなった終盤戦では相手ペースでの進行となったが、驚異的な粘りを見せた佐々木七段が▲6三飛の勝負手で流れを引き寄せ、157手で勝利。チーム羽生との第1試合で無念の全敗を喫していたチーム山崎に、嬉しい初勝利を持ち帰った。

 続く第2局のオーダー決めでは、「連投したいなと思っています」と佐々木七段が連投に名乗り。リーダーの山崎隆之八段(42)、中村太地八段(34)も「よろしくお願いします!」と続投にエールを送った。続いて対するは順位戦A級所属でタイトル経験者でもある敵将・斎藤慎太郎八段(30)。角換わり早繰り銀の出だしから、△6八金から切れ味鋭く決め切り88手で快勝。鮮やかに相手リーダーを仕留めて連勝を飾り、「自分でも上出来です」と笑った。

 勢いに乗る佐々木七段は、第3局でも続投。先手・佐々木七段の居飛車穴熊、後手・冨田四段の四間飛車穴熊の相穴熊戦で千日手が成立し、指し直し局では冨田四段が勝利。3連勝とはならなず悔しさをにじませたものの、佐々木七段の何事にも動じない強い精神力と、自ら続投を申し出て戦場に飛び込んでいく勇気は、見る者に『これがタイトル戦挑戦者の実力だ!』と強い印象を刻み込む結果となった。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】連投連勝を飾った佐々木大地七段
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