5月17日に山形市のきらやかスタジアムで行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対福岡ソフトバンクホークスの一戦で、ソフトバンク・甲斐拓也が見せたあまりにアクロバティックすぎる“執念のダイビングスクイズ”について、千葉ロッテマリーンズで正捕手として活躍した野球解説者の里崎智也氏が言及した。
【映像】超絶スーパープレー! 執念の“ダイビングスクイズ”の瞬間
0-0で迎えた2回表、ソフトバンクが幸先よく1点を先制し、なおも1死一、三塁という場面で打席に立った8番・甲斐は、カウント1-1、楽天先発・荘司康誠が投じた3球目が、外角にウエストしたボールであると気づくや、スクイズの構えのままボールへと飛び込むと、最後は左手でバットを放り投げるよう送り出し、執念で当ててファウルに。外されてしまえば、スタートを切っている三塁走者・柳町達がアウトとなり、追加点のチャンスをフイにしかねない場面であっただけに、チームにとってはなんとも貴重なプレーとなった。なおその後、甲斐は続く4球目、甘く入ったカットボールを見逃さずに弾き返して、レフトへのタイムリーヒットを放ち、本来であれば“読み勝ち”であったはずの楽天側にとって、なんとも手痛い1点を奪いとる形となっている。
甲斐が見せたこの“執念のダイビングスクイズ”について里崎氏は、5月19日に放送された『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、「(ボールを)外されて、よく(バットに)当てましたよね。でも、甲斐が当てなかったら、三塁ランナーアウトですからね。」と、その気迫あふれるプレーと、このプレーが持つ意味の大きさについて解説しつつ、「しかもこの後、甲斐、タイムリーヒット打って1点入ってるんで、この当てたテクニック、抜群ですね。めちゃくちゃ大事だったんですよ。しかもこの裏に、逆に楽天・太田がスクイズを外されちゃってね。当てられなくてアウトになって、点入らなかったシーンがあるんで、2回の攻防、素晴らしかったです。」と絶賛。
また、ネット上の野球ファンからは「これは年間通してもスーパープレーに入るくらい凄い」「甲斐のこういう姿勢ガチで好感持てる」「バッターボックスから足を出さずにバットを投げている点も評価できる。」「まじで地方球場で何かを起こす男甲斐拓也だな… 」「もはや別の競技だけどこの技凄すぎる」といった様々な声が上がることとなった。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)