【MLB】エンゼルス0─2マーリンズ(5月28日・日本時間29日/アナハイム)
エンゼルス・大谷翔平投手が「3番・DH」で出場したマーリンズ戦で、これぞMLBといえる美しいプレーが飛び出した。先発サンドバル投手がピッチャー返しの打球にタイミングを合わせて背面キャッチ。まるでイチローを思わせるような華麗なプレーに視聴者も盛り上がりを見せた。
エンゼルス対マーリンズの3戦目。前日は大谷が3番投手で二刀流出場を果たし、6回を投げて6安打2失点の好投をみせた。毎回の10奪三振で勝利投手の権利を手にしてマウンドを降りた直後、救援投手が打たれてチームは逆転負け。大谷に勝敗はつかなかった。
何としても3連敗を阻止したいエンゼルスの先発はサンドバル。22年は6勝9敗と黒星が先行したものの、防御率は2.91。WAR(ファングラフス版)3.8はア・リーグ投手の中で9位の実績を残しており、「若手サウスポー三羽ガラス」と呼ばれている。コントロールの波が大きく、ときに四球を連発するものの、ゲームメイクの力はもっている。それだけに立ち上がりが注目された。
そのサンドバルが初回に魅せた。1番デービスをセカンドゴロに打ち取った直後。2番ソレアに投じた4球目はセンター返し。サウスポーのサンドバルは投球直後、ホームに背を向ける体勢になりながらも、そのグラブに打球が吸い込まれた。
目を奪われる背面キャッチを目にしたファンは「今日のサンドバルは一味違うぞ!!!」「今の捕り方かっこよ!!!」「サンドバル!好守備!」「たまたまじゃなくてちゃんとファインプレー」と、そのグラブさばきを賞賛。イチローがよくみせた背面キャッチを思い浮かべた視聴者は「イチローのキャッチボールの捕り方!」と興奮していた。
3回に8番フォーテスにソロ本塁打を許し、6回2死一、三塁で7番セグラにタイムリーを打たれたものの、6回を投げ8安打2失点と試合を作った。味方打線が無得点で無念の降板となったが、サンドバルの好プレーはこの日のハイライトの1つだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





