“グリモン”の扱いは完全マスター吉田正尚、守備でも「壁ドン」打球の処理が完璧打者走者を一塁に釘付け

【MLB】レッドソックス8－9レッズ（5月30日・日本時間31日／ボストン）

　もはや“グリモン”の扱いも慣れたものだ。レッドソックスの吉田正尚外野手が「4番・レフト」で先発出場した。打者としては連日のようにヒットを放ち、すっかり地元ファンの支持を受けている吉田だが、この日は守備でも随所に貢献。華麗なスライディングキャッチを見せたかと思えば、本拠地フェンウェイ・パークの名物である大きなフェンスへの対応も抜群だった。

【映像】吉田正尚、一切無駄のない守備の動き

　今日の吉田は守備でもキレキレだった。3回2死一、三塁からニューマンの鋭いライナーに対して猛然とダッシュで前進すると、ボールがグラウンドに弾むかどうかぎりぎりの高さで足からスライディング。左手のグラブをしっかりとボールに向けてキャッチし、地元ファンからの大歓声を浴びた。

　派手なファインプレーもある中、無駄のない動きも渋く光った。5回、レッズの先頭打者・インディアが放った打球は、フェンウェイ・パークの名物である巨大なレフトフェンス「グリーンモンスター」の中間部に直撃。打球処理次第ではツーベースが十分狙えるような勢いだった。ただ、ここにもしっかり準備していたのが吉田だ。直撃した打球のクッションを把握しワンバウンドで捕球すると、流れのままに二塁へ鋭くワンバウンド送球。これにはインディアも一塁ベースをやや回るぐらいで、到底二塁は狙えないと諦めた。

　吉田とグリーンモンスターといえば、一時は連日のように直撃する当たりを放ち「壁ドン打」と話題にもなったが、守備ではレフトが定位置。当てるだけでなく、当たった後の打球処理も完全マスターしたようだ。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）