「ちょちょちょ!勘弁して!」超速将棋に起きたまさかの“反則負け”に敵も仲間も大絶叫 視聴者も騒然「やっちゃったー」「これぞフィッシャー」/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】解説者も「ええええ!?」“王手放置”の反則に騒然となる対局室と控室

 驚きの幕切れに、対局者も控室も大混乱となった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Cリーグ第2試合、チーム天彦とチーム菅井の対戦が6月3日に放送された。チーム天彦の1-0で迎えた第2局は、佐藤天彦九段(35)と船江恒平六段(36)の奨励会同期対決に。意地と意地のぶつかり合いから、船江六段が強力な粘りを見せて終盤で逆転。しかし最終盤で“王手放置”とまさかの反則負けとなり、視聴者も「やっちゃったー--」「アニキいいい」と騒然となっていた。

【映像】仲間の“王手放置”反則負け対する菅井竜也八段のリアクション

 これぞ超高速将棋の恐ろしさか。チーム天彦がリードを広げるか、チーム菅井が追いつくか、注目の第2局は、佐藤九段と船江六段の対戦となった。両者は公式戦での対戦は3局と少ないものの、1998年9月の奨励会入会同期とあり互いの持ち味は知り尽くした仲。佐藤九段の先手で、横歩取りの出だしとなった。角を取り合う華々しい展開から、先に抜け出したのは佐藤九段。船江六段も粘り強く崩れない差し回しで踏ん張り、大激戦へと持ち込むことに成功した。船江六段が逆転し、いよいよ寄せ切るかと思われた最終盤、佐藤九段が角で後手玉に王手をかけたが、船江六段はそれを見落としたか、しなる手つきで佐藤玉に王手。ここで“王手放置”となった船江六段の反則負けとなった。

 着手直後に異変に気付いた解説の横山泰明七段(42)は、「ええええ!?」と驚嘆。船江六段の対戦を控室から見守っていたチーム菅井の菅井竜也八段(31)は、「ちょちょちょ!勘弁して!こんなんダメ!こんなんないわ!何してんの!もー!ちょっと!」と“激オコ”モードとなっていた。まさかの事態の目撃者となった視聴者も騒然。「ええ!?」「ああああ!?」「やっちゃったー--」「菅井のリアクションがおもろいww」「やってもーた」「逆転サヨナラ負けかよ」「みんな戸惑う王手放置」「まあ一生懸命だったからね…」「これぞフィッシャー」「アニキいいい」「どんまいすぎる」「飛び上がるよなあ」「たのしいわーー」「ふなえもんの強さは見せてもらったよ!」とコメントが殺到していた。

 終局後のインタビューでは「本当に申し訳ない将棋でした」と語った傷心の船江六段。チームは優しく出迎える…かと思いきや、同門の弟弟子の菅井リーダーは大爆笑で「将棋ってさ、一応“王手”には受けないとダメなんすよ、一応。お願いしますね(笑)」と即席の“将棋講座”を開いてツッコミを入れると、船江六段は「スンマセン…、人生で初めて王様獲られましたよ(笑)」とタジタジに。チームメイトの西川和宏六段(37)も笑いが止まらない様子だった。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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