プロ3年目にして初の1軍登板が開幕戦という、なんともプレッシャーのかかる状況であったにもかかわらず、堂々たるピッチングを披露。その後も、各球団に対し、ストレート・カーブ・フォークの“3球種”しか使わないにもかかわらず、驚異的ともいえる好投を続けているオリックス・バファローズの山下舜平大。その爽快で豪快なピッチングに、早くも多くの野球ファンが魅せられつつあるが、実はそんな山下については、球界のOBからも、多くの称賛の声が寄せられている。
【映像】怪物・山下舜平大、全球「超一級品」 バッターに襲いかかる瞬間(2:50〜)
山下といえば、今季のオープン戦の段階で、野球解説者の里崎智也氏が「3年後のWBC、ひょっとしたら主戦で投げている可能性も十分考えられる。」と、そのポテンシャルの高さと、今季ブレイクする可能性について指摘していたが、その後、開幕戦で3球種しか使わない投球でありながらも好投を見せたことで、投手出身の野球解説者・五十嵐亮太氏も「1つ1つのボールが“超一級品”ということだと思います。」と絶賛。そうした経緯もあり、ABEMAの『バズ!パ・リーグ』(4月21日放送)では、山下に直撃インタビューを行い、“進化中の怪物”の素顔に迫ることとなったが、その際にも山下は、「真っすぐがやっぱり中心のピッチャーなので、真っすぐの手ごたえというか、良い感じの手ごたえはあります。」「ビビってたら本当に抑えられないと思うので、自分はコースコースとはあんまり狙ってなくて、本当にボールで勝負している。」と、“無双”の要因ともいえる、ストレートを主体とした強気のピッチングが身上であることを語っていた。
実はこうした山下ならではの投球スタイルについても、ともにMLBでのプレー経験があり、山下と同様に剛速球で活躍した野球解説者の藤川球児氏と、佐々木主浩氏が、先頃言及している。これは、名球会の公式YouTubeチャンネル『名球会チャンネル』上に5月27日付で投稿された『【 大谷翔平 佐々木朗希 じゃない... 】藤川球児 × 佐々木主浩 のお墨付き!! 現役最強 豪速球投手とは?~ 最強クローザー スペシャル対談 ~』という動画の中で行われた対談でのことだが、その際に藤川氏は、「僕の今イチオシはこの山下舜平大投手で…」と切り出す形で山下の名を挙げ、投球VTRとともに、山下の投球や特徴などについて説明。すると、佐々木氏は「いい!それでいい!」と大絶賛。そうした上で両氏は、「何年後かに必ずメジャーリーグにいくと思う」(藤川氏)「凄いピッチャーになる可能性はあると思う」(佐々木氏)と、その将来性に太鼓判を押すこととなった。
WBCやMLBはともかく、少なくとも今季、山下は1軍デビューイヤーであるにもかかわらず、そうとは思えないほどの活躍を見せているのは事実。今後、その活躍の場が増えれば増えるほど、こうしたOBからの期待と称賛の声もまた、大幅に増えそうな気配だ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)