チーム戦のプレッシャーから解放されたイケメン雀士が、危なげない試合運びで首位通過だ。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2023」予選1stステージのC卓が6月15日に行われ、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）がトップ、2着（同点）で勝ち上がりを決めた。
第1試合は東家から魚谷侑未（セガサミーフェニックス・連盟）、滝沢、丸山奏子（赤坂ドリブンズ・最高位戦）、矢島亨（協会）の並びで開始。序盤は協会の“四冠王”こと矢島が軽快にリード。これに対し滝沢は東3局、4・7索でリーチをかけると、高目の4索を一発ツモ。リーチ・一発・ツモ・一盃口の8000点で反撃のアガリを決めた。決定打は南2局、平和・一気通貫・ドラ2の1万2000点をアガり、このリードを保ってトップ終了した。
第2試合は魚谷、矢島、丸山、滝沢の並び。滝沢は初戦トップ者のセオリー通り、リスクを負うリーチや仕掛けは自重、丁寧に局を進めた。南3局2本場を迎えて2万1700点の3着目。滝沢はここで矢島のリーチを受けながら、カン七万の急所を引いて5・8筒のテンパイ。仕掛けて手を進めていたトップ目魚谷から8筒が出てロン、タンヤオ・平和・ドラの3900点（＋600点、供託2000点）のアガリで同点トップ目に浮上した。南4局は配牌から2枚ある赤を続けて切り「終わらせます」のサイン。丸山がリーチをかけ、これを矢島からアガって試合終了。滝沢はトップ・2着（同点）で悠々と2ndステージへの勝ち上がりを決めた。
大量リードを持って戦う場合も、試合には難しさがつきまとう。試合後は最終局の配牌ベタオリを振り返り「どんな選択も相手に影響を与えてしまう。それぞれに応援するファンがいる以上、ベタオリの選択が合っているかはわからない」と謙虚に語った。チームのユニフォームを着て戦うが、この舞台はあくまで個人のタイトル戦。「ユニフォームを着て打っていると、いろんなものを背負っている気持ちなんですけど、今日はなんか体が軽いです」と、チーム戦のプレッシャーから解き放たれ、気負うことなく戦えたことを笑顔で明かした。
また、多くの選手が、自チームの選手も応援しているとコメントする中で滝沢は「僕はまったく応援するつもりはなくて、ただただ楽しもうと思って」と、やはり個人タイトル戦を戦う上ではチームへの意識はなく、目標へ向かって腕を振り回せている楽しさが上回っているようだった。
第1試合後のインタビューでは決めポーズもなかったが、最後は照れ笑いと共にしっかりと決め、さらには「やるんか！」と自分にツッコミ、この日一番の笑顔と白い歯を見せていた。
Mのヒーローが快勝で1stステージ通過、インタビューもファンを沸かせ100点満点。ファンは「たっきー、かわいいw」「タッキーはやっぱりかっこいい」「素敵すぎるぜ〜」とコメントを多数寄せていた。
【第1試合結果】
1着 滝沢和典（KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟）4万7300点／＋67.3
2着 矢島亨（協会）4万4600点／＋24.6
3着 魚谷侑未（セガサミーフェニックス・連盟）1万300点／▲29.7
4着 丸山奏子（赤坂ドリブンズ・最高位戦）－2200点／▲62.2
【第2試合結果】
1着 丸山奏子（赤坂ドリブンズ・最高位戦）3万1200点／＋51.2
2着 魚谷侑未（セガサミーフェニックス・連盟）2万9200点／▲0.8
2着 滝沢和典（KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟）2万9200点／▲0.8
4着 矢島亨（協会）1万400点／▲49.6
【最終結果】
1位 滝沢和典（KONAMI麻雀格闘倶楽部・連盟）／＋66.5
2位 丸山奏子（赤坂ドリブンズ・最高位戦）／▲11.0
3位 矢島亨（協会）／▲25.0
4位 魚谷侑未（セガサミーフェニックス・連盟）／▲30.5
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mトーナメント プロ麻雀リーグ「Mリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー32人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者20人、計52人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、ベスト16からのシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル（ベスト8）、ファイナルを経て優勝者を決める。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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