【キリンチャレンジカップ2023】日本6-0エルサルバドル(6月15日/豊田スタジアム)
トータル6ゴールが生まれ、3戦目にして嬉しい初勝利を飾った第二次森保ジャパン。圧巻のゴールショーとなったこの試合、先制点は久保建英の正確な左足をきっかけに生まれた。
開始早々、三笘薫が左サイドでドリブルを仕掛けるとエルサルバドルの選手に倒され、FKを獲得。ボールの前には、旗手怜央と久保建英が立った。
「どっちが蹴るかって話になった時、いいフィーリングだったので、『蹴らせてもらえますか?』って言ったら、旗手選手が『角度的にもファーなんじゃないか』と言ってくれたので」
そう舞台裏を明かしていた久保は、得意の左足で狙い通りの場所に正確なボールを蹴り、ファーの谷口彰悟がヘディングシュート。ゴールラッシュの口火を切る先制点をお膳立てした。
スペイン王者・FCバルセロナを撃破したラ・リーガの第35節でも、久保は同じようにチャンスを演出している。レアル・ソシエダが右サイドでFKを獲得するとファーへ巻いたボールを供給。アレクサンダー・セルロートが頭で合わせた。シュートは惜しくも決まらず“アシスト未遂”に終わったが、このエルサルバドル戦ではサイドこそ違うものの、似たようなシチュエーションでまたも精密すぎるキックを披露した。
「相手へのリスペクトを欠いているわけではないですけど、明らかに自分たちの方が質も強度も高かった」と話していた中でも、久保は一際存在感を放ち、1ゴール2アシストを記録。総得点の半分に絡んだ。
20日には、パナソニックスタジアム吹田で南米のペルー代表と対戦する。日本代表がFIFAランキング20位なのに対し、相手は21位。同格の国が相手となるが、久保は同じように、左足からチャンスを創出するに違いない。
文・舞野隼大(C)浦正弘(ABEMA/キリンチャレンジカップ2023)