6月11日に京セラドーム大阪で行われたセ・パ交流戦、オリックス・バファローズ対横浜DeNAベイスターズの一戦で、オリックスの左腕・宮城大弥が見舞われた5回8失点の“大炎上”が野球ファンの間で注目を集めている。
【映像】宮城大弥、まさかの“大炎上”に呆然…
前回6月4日の中日ドラゴンズ戦では、被安打2、10奪三振の好投で今季5勝目を完封で飾った宮城。この日も好投が期待されたが、いきなり初回、横浜打線に捕まることに。宮城は先頭の1番・関根大気に、1-0からの2球目、外角低めのカーブを狙い打たれ、アッサリと走者を出すと、2番・オースティンには、フルカウントからの6球目、甘く入ったスライダーをライトと弾き返され、これにランエンドヒットも重なって無死二、三塁と早くも大ピンチに。続く3番・佐野恵太は、辛うじてショートゴロに打ち取り、走者が入れ替わる形で1死一、二塁とするも、4番・牧秀悟へは2球続けてのワンバウンドでボールが先行。結局、3-1から投じた内角のストレートを見られて歩かせ、1死満塁とさらなるピンチに。すると、5番・宮﨑敏郎へは甘く入ったフォークをセンターへと運ばれ、これが走者一掃のタイムリー二塁打に。さらには、続く6番・ソトへもレフトライン際への二塁打を放たれてさらに1失点。初回からいきなり4点を奪われるという、予想外の立ち上がりとなった。
しかも、この日の宮城の“炎上”はこれでは終わらなかった。続く2回には、この回先頭の9番・桑原将志に、カウント1-1からの3球目、甘く入った高めのスライダーをレフトスタンドへと運ばれて5点目を失うと、その後、2死一塁から、前の打席に四球で歩かせた4番・牧秀悟に、カウント1-0からの2球目、外角のストレートを上手くセンターバックスクリーンへと運ばれ、さらに2失点。たった2イニングで7点を失うという“大炎上”に。挙げ句、宮城は5回にも5番・宮﨑敏郎に対し、追い込んだにもかかわらずレフトスタンド中段へと運ばれるソロ弾を献上し、これで自己ワーストとなる8失点。この回で無念の降板となった。
6月16日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、宮城によるこの“まさかの大炎上”について取り上げることとなったが、一連の被弾シーンをVTRで再確認した野球解説者の里崎智也氏は、「そんなに(ボールは)悪くはなかったと思うんですけどね。DeNA打線に、いきなりですからね。なかなか苦しかったですね。」と、宮城の状態そのものは決して悪くはなかったものの、“結果として”横浜打線の猛攻に遭ったとした上で、「“お互いが知らないこと”が、打線にとって有効だったっていう感じですね。でも、知らないことによってピッチャーが有効的なこともあるんでね。これはどっちが、メリット・デメリットあるかわからないですけども。」「(結果として、横浜打線が有利であるように)働いたっていう。“結構、打ちやすいな”みたいな感じになったかもわからないです。」と、リーグ戦とは違い、お互いにデータなど知らない部分がある交流戦ならではの不確定要素、言うなれば“交流戦の魔物”ともいうべきものが作用したことで、宮城が炎上したのではないかと推測。
また、ネット上の野球ファンからは、「宮城がここまでやられるとは…」「まさか宮城がここまで打ち込まれるとは思わんかった...恐るべしDeNA」「宮城からこんな打てるとは思ってなかったわ」「珍しいね 宮城がここまで打たれるの。」「今日はベイスターズ打線がうまく噛み合ったね 宮城投手は災難だった。でもこういう日もあると思って次頑張ってほしい」といった様々な声が巻き起こっている。