行方尚史九段、ベテラン対決に頭抱えて「あああ!」大混乱のリアクションに視聴者もヒヤヒヤ「大丈夫か!」「パニパニパニック」/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】大混乱のリアクションを見せた行方尚史九段

 大混乱に陥る棋士の表情に、視聴者も息を呑んだ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Dリーグ第1試合、チーム康光とエントリーチームの対戦が6月17日に放送された。エントリーチーム2連敗で迎えた第3局では、行方尚史九段(49)が出。相手リーダーの佐藤康光九段(53)との大激戦に、両手で頭を抱えて「あああ!」と声を漏らす混乱のリアクションを見せた。形勢は劣勢、持ち時間も切迫とあり、ファンもヒヤヒヤ「あわわわわw」「困ったなめちゃん」となど多数のコメントが寄せられていた。

【映像】大混乱のリアクションを見せた行方尚史九段

 行方九段は第3回大会で同学年の木村一基九段(49)率いるチーム木村での出場以来、3大会ぶりの出場。今回は過酷なエントリートーナメントを勝ち抜き、自力で出場を叶えた。「のびのびやりたい」と語っていたものの、盤の前に座れば研ぎ澄まされた闘争心は自然と湧き上がるもの。「公式戦は数えきれないほど指している」という佐藤九段との対戦に向かった。

 フィッシャーでの対戦は初めての両者の一戦は、後手の佐藤九段が角交換の後のちに向かい飛車を志向した。佐藤九段が△2五歩から仕掛けて一気に攻勢に出た。駒損をいとわぬ強気の攻めに、行方九段は持ち時間を大量に消費。佐藤九段の猛攻に行方九段は必死に耐えてなんとか活路を見出そうとしたが、両手で頭を掻きむしり「あああ!」と声を漏らした。無常にも、解説の近藤正和七段(52)は「これは逆転はしづらい将棋になっている。佐藤さんの王様はかなり安泰」とコメントしていた。

 行方九段の厳しい表情と大混乱のリアクションに、ファンも「なめちゃんパニパニパニック」「かきむしった」「なめちゃー-ん」「苦しんでる」「あああ」「なめちゃんが!大丈夫か!」「あわわわわw」「困ったなめちゃん」と息を呑んだ様子。対局はそのまま佐藤九段が押し切り、120手で勝利をつかんだ。

 行方九段は、「正確に指していれば向こうの攻めを切らせていたと思うが、受け損ねてしまった。▲6七銀と引いたのが相手の思惑通りで、そこから急に向こうの攻めが勢い付いてしまったので、あそこでしっかりと方針を定められなかったのが痛かった」と悔しそうに振り返っていた。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】大混乱のリアクションを見せた行方尚史九段
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