福岡ソフトバンクホークスが6月13日、新たな助っ人として再契約することとなったデスパイネ。今季、12球団で唯一、助っ人外国人野手にほる本塁打がゼロという、不測の事態に陥っているソフトバンクにとっては、NPBで9年プレーし、合計184本塁打を放った実績を誇るデスパイネは、救世主として期待が寄せられているが、果たしてその期待通りの活躍を見せることができるのか―そんな同選手について、元・千葉ロッテマリーンズの野球解説者・里崎智也氏が言及した。
【映像】「全く打たない」助っ人外国人選手を里崎氏が一刀両断
6月16日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、デスパイネの再契約について報じるとともに、今季、ソフトバンクが12球団で唯一、助っ人外国人野手による本塁打が記録されていないという珍現象についても紹介することとなったが、その際に里崎氏は、ガルビス(19試合、打率.152)、アストゥディーヨ(13試合、打率.133)、ホーキンス(出場なし)と、本塁打はおろか、いずれも存在感さえ示せていない状況の外国人野手について、「もう、外国人選手の打者、まったく打たないですもん。給料だけ高くて。」「もっと活躍するかと思ったら、まったくしなくて。最初のうちは三振しないっていうので話題になってましたからね。いやいや、三振してもいいから打ってくれみたいなね。」と一刀両断。
その上で、シーズン途中での“再獲得”という、珍しい形となったデスパイネについて里崎氏は、「どこまで頑張れるかわからないですからね。そりゃ今の選手よりも頑張れると思いますけど、だからってどれだけ打てるのかっていうと、まあ、なかなかね。今の現状、わからないんで、未知数な部分ありますけど。」と、あくまで“未知数”とした上で、「優勝するにあたっては、デスパイネの活躍もね、かなり重要になってきますよね。」と、デスパイネが期待通りの活躍を見せれば、優勝争いをする上で、アドバンテージとなり得るとコメントした。
昨季、ソフトバンクではガルビス、グラシアル、デスパイネの3野手で23本塁打、81打点を記録しているが、このうちデスパイネは14/23本塁打、40/81打点と、かなりの比率を占めていることは事実で、現在、離脱中のオスナに代わって“守護神代行”として活躍中のモイネロの兄貴分として、公私にわたり、支えてきたという“記録には残らない功績”もある。そうした意味でいえば、たとえ万が一、「救世主」と呼べるほどの長打は見せなかったとしても、チームにもたらす好影響は期待できるといえそうだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)